2018年9月26日水曜日

幕引きは絶対許さん!

 
 昨晩、テレビ大阪(テレビ東京制作)で放送されたWBS(ワールドビジネスサテライト)のコーナー「独自取材・森友問題公文書改ざん財務局OBが決意の告白」は見ごたえがあった。
 
 番組の最初に財務本省の圧力で公文書改ざんをさせられ、苦悩の末に自死した近畿財務局職員の父親を取材した映像が流れ正義感の強い自慢の息子が何故、死ななければならなかったかと、悔しい思いを打ち明ける場面には胸が締め付けられる思いがした。
 その後、インタビューに応える財務局OB6人の方々が実名、モザイクなしで写され「国会が閉会したら皆さん関心持たなくなってくる。そうならないためにも取材に応じました」と述べられていた。
 登場したOBの何人かは顔なじみの人たちで、こもごも自死した仲間への思いや文書改ざんの真相は何かなど語っておられたがそれぞれ現場で身をもって経験したから言えること等を語られ非常に迫力があった。
 最後にOBの一人が「今後は恐らく文書改ざんはしないと思う。しかし作るときの公文書そのものがうその公文書を作ることになるでしょう」と語っていたのは意味の深い言葉だった。
 
 政府は財務省の決裁文書改ざん問題などを受けて7月に公文書の改ざんの防止策を決めた。しかし、その直後の8月には経産省で、「政治家ら省内外の人物と折衝した際に作成する公文書について『議事録のように個別の発言まで記録する必要はない』などと記載した経済産業省の内部文書を毎日新聞が入手、文書は複数の会議で使用され、出席した職員は『誰が何と言ったか分からないよう、議事録を残してはいけないと指示を受けた』と証言した。森友・加計学園の問題などを受け改正された行政文書の管理に関するガイドラインは打ち合わせの際、記録を作成するよう定めているが、骨抜きにしかねない実態が判明した。」と報じている。
 正にOBの方が言ったとおりの事が行われようとしているではないか。
 
 森友問題などなかったかのように憲法改悪に前のめりになっている安倍首相や、これっぽっちも責任を感じていない麻生財務相の顔を見ていると冷静に語れない、書けない自分が情けない。
 しかし絶対に忘れてはならない、幕引きは絶対にさせないと、固く心に誓っている。


2018年9月21日金曜日

あらためて「備えあれば患いなし」

 今朝の「毎日」に「保険支払額『阪神』超える」という小さい記事が載っていた。
 「大阪北部地震」での保険金支払額が「阪神大震災」の時の支払い額、783億円を上回る866億円だったと損保協会が発表したということだ。阪神大震災以来、地震保険の加入率が増えたという事もあるらしい。
 今回の台風21号の被害についての損害請求額はまだわからないらしいが大阪府下全域に及ぶ被害状況から「大阪北部地震」より増えることは間違いないだろう。
 幸い我が家は北部地震も台風21号も経済的な被害は殆ど無かったが停電と断水には本当に困った。
 1日目の夜から義父宅に避難していたがそれまでのあいだ、情報が全く入らなかった。その時思いだしたのが写真の二つのアイテムだ。四天王寺の骨董市で買った「ポケトラ」(昔懐かしいポケットトランジスターラジオ~確か500円ほどだった)とキャンドルデモの時、長谷やんから貰った「ミ二ランタン」だ。5cmほどのモノだがLEDで結構役立った。
 阪神大震災の後、防災グッズなど一応は備えていたがどこに置いたのかも忘れていたというお粗末。あらためて準備しようと思っている。

2018年9月17日月曜日

風評被害と云うけれど


 台風21号にやられたベランダのグリーンカーテンと鳩除けネットの片づけを終えた。連日続いた猛暑を理由に地震で崩れた本棚の本や書類の山の片付けを先延ばしにしていたが猛暑が少し収まったのを機にやっと手を付け始めた頃だったので気力のある内にと済ませた。
 
 それにしても今回の台風21号の威力は凄かった。ベランダには吹きつけるというより巻き上げるような風が窓ガラスをしなわせ、久しぶりに恐怖を感じた。「これは大丈夫だろう」と高を括って室内に仕舞わなかった蘇鉄の鉢(約78キロ)が横倒しになってぐるぐる廻っていた。
 かって我々世代が経験した「第二室戸台風」の観測数値(気圧、最大風速)のそれに匹敵するそうだ。大阪南部を中心に大阪全域で停電し、大阪湾や西宮の沿岸で3,3mという観測史上最大の高潮も記録した。開港当時から高潮の被害が心配されていた海上空港の関空は水没した。
 
 そんな中、松井知事は台風被害の広がりを他所に大阪に万博をと誘致のためヨーロッパに出掛けた。「直前のキャンセルは都市として脆弱だと思われる」ので敢えて出掛けるという風なコメントをして中部国際空港から飛んで行った。
 私などは目の前に広がる被害状況、続く停電と断水は都市の脆弱を証明しているのではなかろうかと思うのだが知事の目にはそうは映らないらしい。
 さらにこの事態を心配する平松前大阪市長や共産党の指摘を「嬉しそうに言うな!」「災害に乗じて風評被害をまき散らしている」と八つ当たりした。読売新聞が、関空活気戻らず、と報じたことに腹を立て「風評被害をまき散らす見出しに悪意を感じる。関空、活気徐々に戻るって見出しにしなさい」と見当外れというか情報操作せよともとれるツィートをした。
 
 日本全体を襲った命の危険に関わる猛暑、大阪を襲った地震と台風、安倍首相と松井知事が前のめりになっている「2020東京オリンピック」と「二度目の大阪万博」に自然が警告を与えているのだと思う。一度立ち止まって考えなおすことが必要だと思う。