2017年9月22日金曜日

お彼岸の一日

 今朝、流しの水道の水が暖かく感じられた。真夏の頃の手にまとわりつくような嫌な暖かさではなく優しい暖かさである。外気の肌寒さがそう感じさせるのだろう。
 
 21日は毎月恒例の高齢者運動団体の四天王寺参道での宣伝行動がある。7、8月は暑いので参加者の体調を考えお休みにしている。
 2ヶ月ぶりの今月は、お彼岸ということもあって御参りの人も多く、署名も沢山集まり、これまでなかった事にカンパもいただいた。これも御大師様のお蔭かと喜んだ。
 1時間の行動が終わった後、以前から気になっていた一心寺の仏さまを見に行った。
 境内にある信徒会館の二階を「日想殿」と名し無料で開放されている。
 その広間の西面にステンドグラスと赤い薄絹の幕を背に阿弥陀如来さまが祀られている。明らかに「日想観」に基づく拝殿だと思うが本当の夕陽に照らされるお姿を見てみたい。
 播州小野の「浄土寺」のそれには及ばないかもしれないが。

            「お彼岸の1日」   

2017年9月1日金曜日

古い盆踊り

 yamashirodayori【折口信夫と盆踊り】に、盆踊りの事が書かれてあり、音頭取りが番傘をさし、その傘が精霊の依り代であるとの見解が示されていた。
 その事に何の異論はないがはたして河内では、と思い「上方」で調べてみた。

  雑誌「上方」は昭和の初めから20年頃まで発行されていた上方郷土誌である。
  上方であるから範囲は広くても京阪神の郷土史である。で、調べた結果、この挿絵の文章が出てきた。
  場所は淡路島由良地域の盆踊りの紹介であるが挿絵も記述された内容にもはっきりと傘をさした音頭取りが描かれている。
  曰く「音頭人は右手に傘、左手に白湯を持ちて、臼又は樽の上に立ち七七調数十句の世話物を口説き太鼓に合わせて聴衆これを囃す、」とある。

  なぜ傘をさしているかなどの説明はない。「上方」のこの号は「盆踊り」の特集号でその他、河内の八尾や堺、佐野などの盆踊りの紹介もあるが傘をさしている「盆踊り」の紹介はこれだけである。
    河内地方は「鉄砲節」に代表されるような新しい河内音頭に席巻され、古い形態の盆踊りなど、もうどこにも残っていないのではないだろうか。

  タイトルが漢字変換できませんのでここに。 「古い盆踊り」