2013年6月8日土曜日

何ぬかしとんじゃ、われ!と敢えて言う。


わが母校志紀中が隣接している!のがお分かりでしょう
「まったくもって、突拍子もない、支離滅裂な提案だ!」と思っていた大阪府知事と大阪市長の「オスプレイ八尾空港訓練受け入れ」発言が、6日の首相への提案で、にわかに現実問題化してきた。マスコミ報道も「現実味のない」「また例のパフォーマンスか」から首相の「検討指示」を受けて、論調が変わってきた。だから、「言わんこっちゃない」のである。彼らの世論、マスコミ操作の手口は分かりきっているはずなのに。
 突如、名指しされた八尾空港は、私が生まれ育った地元にある。小学校も、中学校にいたっては、飛行場(私にとっては、空港という洒落た名前の施設ではなく、飛行場である)の金網フェンス一枚隔てた隣が校庭だった。以前ブログにも書いたが進駐軍払い下げの自衛隊プロペラ機の後ろに立って風圧に耐える遊びをしていたあの飛行場である。
 今回の大阪市長の発言は、沖縄米軍司令官に対する「風俗活用」発言での失地回復の狙いがあるように思うが、こんな見え透いた芝居は沖縄県民にも、利用された八尾市民にもはなはだ失礼な話だ。しかも大阪市長の立場では「何の権限があるんや」と突っ込まれるので、八尾が地盤の松井知事を説明役に出向かせたあたりは、二人三脚の田舎芝居である。
 ただこの田舎芝居の怖いところは、その提案を「沖縄の負担を日本全国で負担しようというのは当然だ」と、言ってのけた首相が、それを本当に防衛省に検討指示させたというところにある。実現しようがしまいが、ただの田舎芝居が、堂々、お江戸の大歌舞伎の舞台に上がってしまうところが恐ろしい。
 私は昨夜も夜中まで眠れなかった。「何の権限があってぬかしとんじゃ、われ!」地元八尾の友は、これぐらいではすまんぐらい怒っているだろう。