2013年1月27日日曜日

文楽初春公演 華がある

 今回も義姉に切符を貰い文楽初春公演を観に行った。舞台正面の幕上には二尾の大きな鯛の飾りがあって正月公演らしい華やかな雰囲気である。行った日23日は1部、2部入れ替えの後で、幕開けは「寿三番叟」ではなく「団子売り」だったがこれも正月らしい踊り中心の演目で三味線6丁、太夫6人が並ぶ華やかな舞台だった。2番目の「ひらかな盛衰記」は親子、主従の忠義物、そして本日の観物「本朝廿四孝」が3番目。                    話の中身は預かった兜を巡っての武田と長尾(上杉)両家の確執の物語だが今日は四段目の「十種香」と「奥庭」で謙信の娘八重垣姫が許婚の無事を祈り、兜の化身の白狐がのり移り華麗な舞を見せる。    人間国宝・桐竹勘十郎が操る白狐の舞いと早変わりで八重垣姫の舞いを息もつかせず見事に演じ切った。幕が引かれ始めると盛大な拍手が起こった。文楽にアンコールは無いのだろうか、と思うほど熱の入った舞台だった。この演目は途中、これも人間国宝の鶴澤清治が効果音的な三味線の独奏を魅せ、浄瑠璃、三味線、人形遣いの三位一体の文化のそれぞれがハイライトで見せる極めつけの文楽ではないかと思った。                                              以前、ブログに文楽は「耳で観る文化」と書いたが毎日放送の西靖アナウンサーが11月の文楽公演「忠臣蔵」を観て職業柄か「ラジオ的?というヘンな観劇後感」という感想を寄せている。21日には知事が招待を受けて観劇したらしい。好きな人も、嫌いな人も、偏見なくもっと素晴らしい文楽を観ようではないか。

2013年1月19日土曜日

歳に合わせて

 ここ数年続けている正月明けの小旅行、今年は岡山の「備中高梁」に。歳とともに、遠距離の旅が億劫になり、近場になってきた。つまり、遠距離、長期の旅行計画を立てるのが、である。私は以前行った事があるが嫁はんが是非行きたいというので泊まりを倉敷にしての近場の旅となった。   新大阪から岡山、高梁と2時間足らず、日帰りでも可能である。以前訪ねた武家屋敷や昔の商家を残した美観地区などを案内しながら今回の目的の「備中松山城」へ。日本で一番高い処にある「山城」だという。駅前から乗り合いタクシーで8合目あたりまで10数分で走る。車はここまで、お迎えは1時間半後、という運転手さんに「お城で1時間も観るところがありますか?」と聞いたがその答えはすぐに分かった。 運転手さんの示した道の入り口に丈夫な木の枝の杖が何本もカゴに挿してある。「こんなん要るのかいな」と言いつつ、杖を手に登る事30分、2,3日前に降ったという雪の残る天守閣にたどりついた。ふーふー云っている嫁はんと顔を見合わせ「天守閣に登って早いとこ見物、済ませよか」と頷きあった。昔来た時に、駅前のレンタサイクル屋さんで「自転車で城まで行きたい」と言うと、真顔で「止めなさい」と言われた事を思い出した。さすが、日本一の山城でした。泊まりは倉敷の「アイヴィースクェアー」以前から泊まりたいホテルだった。本格的なスタイルでありながらビジネスホテル並みの料金でサーヴィス(接客)もゴテゴテしていなくて良かった。帰りは山陽新幹線「こだま」に都落ちした「500系」に乗りたかったが、2人とも昨日の山登りが堪えて夕方前に帰ってきた。これでは来年は、もっと、近々距離の旅になりそうだ。

2013年1月12日土曜日

ならぬものはならぬ!

 今年の大河ドラマは「八重の桜」、幕末の會津に咲いた「ハンサム・ウーマン」というキャッチフレーズで新島八重の生涯を描く。第1回放送も好調な滑り出しだったらしい。維新の後、新島襄と結婚し、明治の世に悪妻と陰口を叩かれながらもウーマンパワーを発揮していくという筋書きだそうだ。その八重のドラマの中での決めセリフが「ならぬものはならぬのです」、カッコいいです。元々この言葉は、会津の武士の子供たちの中での「掟」がいくつかあり、仲間内でその掟を輪唱し、最後に「ならぬものはならぬのです」と締めくくったらしい。子供の頃からそういう絶対的な掟を守る教育が貫かれた事がいわゆる【会津魂】を培ったとある。その掟も「嘘をつくな」とか「弱い者をいじめない」とか可愛いものである。外で女人と口をきくな、等というモノもあったらしいが、まーこれからの展開が楽しみである。  で、写真は今年最初の「関電抗議行動」での友のプラスターである。見事!の一言、脱帽である。ドラマの舞台は会津-そう福島である。国民を騙し、裏切り、またもや再稼働や、新規増設までたくらむ輩に国民全体で「ならぬものはならぬのです!」と声をあげていこう!今年はこれで決まり。

2013年1月8日火曜日

レトロ、昭和家電の世界

昨年の暮れから開催されていた「マスダさんちの昭和レトロ家電」展を見に行った。会場は私のお気に入りの天六にある大阪市立「大阪くらしの今昔館」以前にも書いたかもしれないが近世・江戸時代と昭和時代の大阪の町が再現されているミュージアムである。ここで、テレビなどで最近話題になっている「昭和家電」大好き人間・増田健一さんのコレクションが大展示されている。昭和を生きてきた我々にとっては、これもまた涙ものの企画展だ。日曜日という事もあって、運よく増田さんがコレクションの説明をしてくれているところだった。彼の柔らかい話しぶりが大好きで(別に芸人さんでも、タレントでもないが)生の説明が聞けただけでも800円の値打ちはあった。展示の昭和レトロ家電の説明は直に見に行っていただいた方がイイと思うので省略するが、昭和レトロ家電の魅力の一つは、当時庶民のあこがれであった三種の神器だけではなく「エッこれ何するもん?」というチープな家電にある。その製作メーカーの代表が「早川電気」今のシャープである。さまざまな家電製品をいち早く製品化し、世に送り出したメーカーである。つい最近まで、液晶TVでは「世界の亀山モデル」ともてはやされたが、いまは韓国、東南アジアのライバルに追い落とされつつある。昭和世代としては、がんばれ!シャープ、と応援したい。

2013年1月1日火曜日

初夢・七福神

嫁はんの作った七福神です。後ろは製作途中の12神将
初詣にお参りする近所のお寺は、近年、大変な参拝客で、ここ数年、記念写真を撮って、お参りは後日、としていたが今年は天気も良く、お昼遅くにお参りしてきた。何時かブログにも書いたが近年、パワースポット巡りとかで若い女性達が大勢お参りする姿を見かける。現実の世の厳しさに、神様、仏様にパワーを貰うと云う事だろうか。しかし、お祈りする姿は真剣で傍で見ていても冷やかす、(お寺で柏手を打ったりしている娘たちもいる)気分にはなれない。
 息子が帰省してきて不景気でボーナスは基本給だけ、と嘆いていた。「仕事が見つからん人もいるんやで」と言ってはみたが、今年アベノミクスとやらで果たしてデフレ脱却はあるのか?いやいや、一時的に株価が上がって、一部の人だけが儲けて、一般国民の所得には還元されず、なんて図式は、過去にも体験したはず、ユメユメ信ずるなかれ!
 そこで皆さんには、七福神をお届けします。宝船は間に合いませんでしたが、しっかりと目に焼き付けて今晩の枕の下に「念写」して初夢をご覧下さい。御利益のほどは保証しかねますが。

謹賀新年

大阪張り子 巳    峰 嘉武氏
                       2013年 本年もよろしくお願いします。