先月の四天王寺弘法市で買った「根来塗り」の「椿皿」である。何故椿皿と云うかは、横から見ると「椿の花に似ている」からとか。根来塗りは、紀州、根来寺の僧侶が生活什器を作り、使用していたもので、紀州漆器の一つとして作られてきたが、プラスチック製品の大量生産で徐々に衰退していったと云われる。
近年、「根来塗」のブームもあり、紀州漆器全体が、伝統工芸として
育成されているという事だ。根来塗りは、生活什器と云う事もあり、芸術品ではなく、強度を出すため、下地に黒漆を塗り、その上に朱漆を塗ったもの、使っていく内に下地の黒漆が出て、この使い古し感が茶人に好まれたそうである。
三枚あったが、一番状態のよさそうな物を求めた。「江戸はあると思います」【この”ある”という表現は、江戸時代のもの、という意味である。】と言う誠実そうな店主の言葉に、4千円を出すと、「気持ちです」と云って100円をオマケしてくれた。
四天王寺の帰り道に「河藤」という古い和菓子屋があり、「割氷」というお菓子がある。寒天で出来ているが、見た目はカチわり氷のようで堅そうであるが噛むとゼリーのように柔らかい。夏になったら皿の上に水を垂らし、誰かを驚かせてみよう。
私は漆器は日常生活で扱い辛いイメージがあってあまり馴染がありません。鎌倉彫のものなど扱いが手荒なものでかわいそうです。
返信削除さて、参考までに、この椿皿を購入しようと思った(決意した)心理をもう少し詳しくお聞かせください。興味があります。
漆といえば、以前、相国寺承天閣美術館で柴田是真の作品を観て、その技量、ユニークで素晴らしいデザイン、洒落っ気たっぷりの遊び心にホトホト感心したことがあります。
一昨日姫路の書寫山円教寺へ行ってきました
返信削除塔頭 壽量院で精進本膳料理のお膳 器を見て
以前ひげ親父さんのブログで見た根来塗り?
と思っていたら 料理長のご挨拶が 延々とあり
お寺 仏教 お床 襖 映画のロケーションの話等
漆器の話では根来寺消失の際 根来の塗り師が
書寫山に来て書寫根来塗りになったとか
ブログで見たあの色 朱漆の下地の黒漆が出て
いい感じでした
大きさの割りに重量感のある椿皿でした
香の物の器は本当に江戸の物らしいです
○○塗りの様なピカピカした華やかさは有りませんが
素朴で落ち着いた根来塗りを私も機会があれば欲しいな
弘法市に行かなくちゃ!