近所のコープの外壁のフェンスに奇妙な物があると気付いたのは周辺の樹木が何本か伐採されてからである。さらに、その正体が樹の一部である事が分かったのは、その下に切株があったからである。樹が存在していた時は何とも思わず、その存在が失せて、初めて気がつくという事、伐採されて視界が良くなったといえば、それまでだが。
さて、その正体だが、切株の上のフェンスに見事に食い込んでいる樹の一部なのだが、その喰いつきぶりの見事さに驚いて、写真を撮った。
よく、街路樹などが植えられる際、添え木というか、支柱で支えるのだが、支柱と樹木を結ぶロープやワイヤーが、そのまま放置されてしまい、樹木が成長するにつれ、樹肌に食い込み傷つけることがあるらしい。
しかし、どう見てもこの樹は、自らの意思でフェンス(金網)を自らの体内(と表現したくなるほど)に取り込み成長を続けてきたかの様だ。
樹木の成長の摂理はよく知らないが、伐採され、この樹の歴史は終わったかのように思うが、しかしフェンスに喰いついたこの樹の分身が、かえってその存在感と歴史を主張しているように思う。
!街路樹なんかの場合、びっくりするような太いパイプを巻き込んでいるのがあり、いたわしいやら驚くやら。
返信削除以前に、工事開始前の造成地で立木を伐採したことがありますが、地元の方はオミキをかけてから伐採したので感動しました。
植物もまた生物であることは間違いないのですね。
!「存在していた時は何とも思わず、その存在が失せて、初めて気がつくという事・・・もある」との形容には重みがあります。憂さ晴らし政治を面白がっている人々に聞いてもらいたいブログだと思います。
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