2011年10月22日土曜日

民意とは何か?

 昨日、ひょんな事から、ある集会に参加した。大阪革新懇が主催する「意見交換シリーズ」第3弾、橋下・維新の会が強行した府議会「議員定数削減」の狙いとは、が今回のテーマ。
 気軽な気持ちで参加したが会場のメンバーを見て驚いた。よく存じ上げている共産党の元国会議員や憲法学者、そして労働組合のOBや地域の活動家などなど、そんな中に、若い女性が一人参加していた。本人さん曰く、けっこう歳いってます、との事だったが講師の西弁護士の話の後、意見交換会で、なみ居るメンバーに臆せず発言していた。
 私が興味を持ったのは、この集会を知ったいきさつだった。やはりインターネットだった。西弁護士のブログサイトから調べたとの事、参加者一同「うーん」と頷くばかり、続けて「例えば皆さんは、集会に参加される時、旗を持っていかれる、でも私には旗(組織に属していない、の意か)が無いので風船を持っていく」と。またまた、「うーん」である。
 以前ブログに書いた「原発ゼロ」の集会に風船とタンバリンを持って参加し、遠巻きに見られた(気分的には)事を思い出した。
 会場の参加者は、ほぼ全員、この若い女性の倍近くの年齢だと思うが多いに感化されたようだった。
 で、肝心の講師の話、非常に分かりやすい内容だった。橋下・維新の会の錦の御旗「民意」とは?数の力で押し切った議員定数削減とは?そして、圧巻というか、ショックだったのは削減後の議席シュミレーション(写真)だ。維新の会は得票率40%でも6割の議席を占有し、公明党以下すべての政党が占有率を減らす、共産党は得票率10%でも議席は2、下手をすると議席0の可能性もあるという。
 シュミレーションとはいえ、国政選挙(1994年の政治改革・選挙制度の改悪以降の)の結果を見れば「そんな事には、」といってられないと、そんな気持ちになった集会だった。

2 件のコメント:

  1. 大阪の地方政治が恐ろしい事になっている状態を知り背筋が寒くなりました。NHK始めとしてのメディアが橋下の提灯持ちをした結果、今後の責任をどう、とるのでしょうか。日本の地獄門が大阪から始まらないように!!

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  2.  原発の誘致や拒否の問題に示されているとおり、自治体の意思決定が孫子の代までの人の命や人生を決定する時代に私たちは生きている。こういう問題意識を大前提にすれば、自治体の選挙といえど、民意を正確に反映しない選挙区型選挙制度=おらが字の代表を議会へ的な=選挙区型選挙制度はふさわしくないのではないだろうか。
     自治体内のバランスの問題は、大字や「区」の間だけにあるのでなく、年代や就業形態や各種の要素で存在するのだから、厳密に言えば、その要素ごとに定数を割り当てるしかないが、現実的ではない。
     また、選挙区を多く設定すれば定数は限りなく小さくなり小選挙区にならざるを得ないが、現代のように問題や意識が多様化した時代に、例えば選挙区=府議会でいえば〇〇市選挙区を代表する意思が比較第一党の意思ですと言ってしまうのは乱暴すぎよう。
     何よりも「当選したら貴方の利益のために働きます」と言うと違反に問われかねないのに「この区のために働きます」という精神は同じような低レベルではなかろうか。
     「おらが字の代表を議会へ」的な選挙区選挙制度は時代遅れでかつ幻想であることを明確にして、維新等の小選挙区論者と対峙する必要がなかろうか。

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