四天王寺さんの境内で毎年開かれる「大古本まつり」お目当ては、大阪もの、浪花ものである。初版本や明治の頃のモノはかなりの値段、ぐっと我慢して手頃な物を2~3冊買った。
「浪花おもちゃ風土記」「グラフ大阪・河内編」、面白そうなのは、和多田勝(故六代目松鶴の甥)さんの「大阪三六五日事典」。大阪で起こった事件、事象を現代から浪花の時代にまで行きつ戻りつ、日暦のように書き並べてある。
例えば、1月1日、(大正四年の)天王寺動物園が開園、とある。明治時代にも博物館の一部として動物檻があったらしいが動物園としてスタートするに際し動物たちの引っ越しが一苦労、「内本町にあった動物檻から大八車にのせ、年の瀬の松屋町筋を運んだ。」と、この調子で12月31日までをエピソードを交え、日記風に綴っていく。一気に読んでしまいそうなので、1日1ページで楽しみながら読んでいこうと思う。
古本市を見終え、境内を出ようとすると、読経が流れ、人々が行列をしている。受付を見ると、「万灯院紙衣替え」という仏事らしい。お坊さんの笑顔と子供のキョトンとした顔が面白い。
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