連日の晴天に愛車(人力2足動)を駆って箕面・萱野の「椿」と萱野三平邸の「桜」を見に出かけた。何れも満開にはまだ間があるが今年も綺麗な花をつけていた。
写真の「涓泉亭」というのは、忠臣蔵で有名な「萱野三平」の父で箕面、萱野の地の代官だった萱野重利の屋敷跡に残った長屋門を大阪府から寄贈された箕面市が長屋門の保存、公開とともに、俳諧の世界にもその名を残した三平を偲び、句会やお茶席に活用できるように、同敷地内に建てた施設です。
「涓泉(けんせい)」は三平の俳号で、彼は48番目の赤穂義士として有名なだけではなく、生前は多くのすぐれた俳句を残した俳人でもありました。
辞世の句「晴ゆくや日ごろ心の花曇り」はわりと有名です。
保存公開されている長屋門とその一室、この部屋で三平は父と主君の板挟みになり27歳の若さで切腹して果てます。
私は季節ごと、月に1~2回は訪れますが部屋に飾られた三平の像に「あんたもよう忠義を尽くしたんやなー、ゆっくり休みや」と300年も前の人ではあるが、27歳の若者に声をかけるように慰めています。とくに、この桜の季節は親しみと不憫さが増すように思います。
「涓泉亭」の近くに私がいつも楽しみにしている「椿」の木が一本あります。細い道路沿いの何でもない場所ですが手入れがいいのか毎年見事な花をつけます。花の多さもさる事ながら、何より咲いている間の花弁の美しさが見事なんです。
花見の話で、今日のTVで、岩手の酒蔵が「ハナ*サケ・ニッポン」自粛ではなく、岩手の酒で花見をして下さい、とPRしていました。何処かの知事が「花見なんかしている場合か」と云ったそうですが、蔵主は「経済的二次被害」を避けるためにもどうか酒を買って下さい、と訴えていた。私は昨日、福島の「奥の松」を買いました。がんばれ!東北。
風雅なお散歩日記楽しく拝読、関心しきり。
返信削除昔、塩竈の「浦霞」山廃純米酒を戴いた折には、名前と値段に比して「だからどうした」という印象でしたが、美味しく戴きました。心配になってネットを開けたら10,000本以上割れたらしいがタンクは無事とのこと。ひげ親父さんに倣って注文しましょうか。さて、蔵元めぐり常連の皆さんは東北のどこの蔵元を支援したのかな???