15日の報道ステーションで中西経団連会長が「原発はどんどん再稼働するべきだ」と発言したように映し出されていたが詳しい解説はなかった。どんどん再稼働、などというチョット乱暴な言葉使いでどういう事なのか気になってネットで調べたら中西会長は今年の年頭会見で「お客様が利益を上げられない商売でベンダー(提供企業)が利益を上げるのは難しい。~全員が反対するものをエネルギー業者やベンダーが無理やりつくるということは、民主国家ではない」と脱原発ともとれる発言をしていたのだ。
それがわずか2週間たって180度反対の発言である。安倍政権の原発輸出政策が八方ふさがりの中で経団連会長の脱原発ともとれる年頭会見に慌てた官邸筋が圧力をかけて「再稼働どんどん」なる珍発言をさせたのではないかと勘繰られている。
そもそも中西会長の出身は「日立製作所」であり安倍のお友達。葛西敬之JR東海名誉会長や古森重隆富士フイルム会長らと共に「さくら会」というインナーサークルに入って、銀座で会食をするなどしてきた(wikiより)というから安倍の肝いりで会長職に就いたのであろう。
そんな会長の年頭会見が安倍の怒りを招いたことは想像に難くない。安倍政権の原発政策、国内においては再稼働を進め、国外においては原発輸出を進める、という基本方針にあって、国民の多くが再稼働反対であるにもかかわらず原発地元を補助金で抱き込み再稼働を着々と進めているが原発輸出に絡んで身内から叛逆の狼煙が上がろうとは思っも見なかったのではなかろうか。
今日17日、日立製作所は取締役会を開き英国への原発建設(いわゆる輸出)計画の凍結を決めたと報道された。
そして今日17日は24年目の1・17であった。10時前に着いた東遊園地は早朝からの祈念式典も終わり静かに祈りを捧げることが出来た。今年は新たに「つなぐ」がニューワードであった。
安倍政権の唯一の「印籠」は株価の官製相場でしたが、日立がイギリスへの原発輸出を断念し大損を発生させたにもかかわらず株価が上がったというのは、投資家も含めて脱原発が世論になったということですね。
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