2017年6月7日水曜日

見守り(ゆるやか介護)の日々

 今日、6月6日は義父の98才の誕生日だった。
 見守り(介護)に行った際、お昼ご飯を食べ終わると、いつもは「ちょっと横になる」と云って、ベッドに戻るのだが今日は珍しく新聞を見ているのでちょっと思いついて「今日はなん日ですか?」と訊いてみた。
 「八日かな~」と云うので新聞の日付欄を指し、「6月6日やで、という事は?という事は?」と二回訊くとやっと「わしの誕生日か」と応えてくれた。
 「そうやで、98才になったんやで、オメデトウ!」と云うと「98(歳)になったか、そうか」と呟いた。
 そこで再度思いついてホワイトボードに98歳になって思うことは何ですか?と聞いて(書いて)みた。(義父は高度の難聴で普段からホワイトボードを使っている)
 すると少し考えてから何の澱みもなく「長生きするのも現状で十分」と書いてくれた。長生きして、これ以上望むものはない、という意味かと思ったが敢えて詳しいことは訊かなかった。
 
 木彫教室から帰ってきた嫁はんに「これこれやで、これからは『一日一言』で何か書いてもらったら?」と云うと、「へ~そうなん」とあまり驚きもしない反応だった。
 この反応は?と思ったが、そう云えば最近嫁はんが「貴方(あんた)の時の(介護)反応が私の時とは違う」と拗ねたように言う事がある。嫁はんにすれば毎日の(介護)ことで手いっぱいなのかもしれないと、少し得意げに話したことを後悔した。
 
 そんな事もあったがお持ち帰りのにぎり寿司とノンアルコールビールでささやかに乾杯した。義父はコップ2杯を飲み、寿司6個を食べ嫁はんからのお誕生日プレゼントのハンチング帽をかぶり嬉しそうに笑った。
 
 家に帰ってから長谷やんのアドバイス「リードは直接の子より義理の子がリードした方が」というのを思い出した。
 
    やっぱり介護はしんどい、けど、ちょっと楽しい。

3 件のコメント:

  1.  「一日一言」いいですね。それにしてもしっかりされていますね。
     「何にもせんでもええで」「寝とき」というのは、自分に引き寄せて考えると優しいようで辛い言葉だと思います。
     「一日一言、教えて」と尋ねて記録できたら素晴らしい介護になるかも知れませんね。老人の言葉は図書館一館分の内容があると言います。

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  2.  98歳まで生きていられることが素晴らしいことだと思います。頭もしっかりしていらっしゃる様で何よりです。私も6月4日で65歳になりました。県の長寿手帳も貰いました。良く行っている牧野公園や動物園、高知城歴史館など入場料が700~800円の施設が無料になります。これからもどんどん外で楽しみたいと思っています。
     私も両親の介護を10年間ほどしましたが、車であっちこっち連れまわりました。私は朝が早いもんで、両親の朝の味噌汁は私の当番でした。何年続けたか忘れましたが今となっては楽しい想い出です。

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  3. 長谷やん、バラやん、コメント有難うございます。介護OBの言葉、しっかり生かしていきます。

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