2016年12月23日金曜日

国会質問と語りの名手登場!

   先週の土曜日、大阪革新懇主催の「太平洋戦争開戦76年目今あらためて『平和』を考える府民のつどい」という少々長い標題の集会が開かれた。
 カジノ法案の国会質問で話題を呼んだ「大門みきし議員」と「一人語り劇場」で人気を博す木津川計さんという出演者であるから会場はパイプ椅子が並ぶほどの盛況だった。
 大門さんの国会報告と木津川さんの一人語り劇場は、戦争の悲惨さを見事に描いた「私は貝になりたい」だった。
 お二人とも聞き応え、感動満載だったので先ず大門さんの国会報告から紹介する。
 国会は17日まで再延長されたものの、カジノ法案の強行採決とこれに反発した野党が共同提案した安倍内閣不信任案を否決し15日未明で事実上閉会した。
 大門さんは、そもそも何故安倍政権が臨時国会でTPP、年金カット、カジノの三大悪法を強行したのか、というところから入り、その最終目的は「憲法改悪」に行きつく。安倍首相の祖父、岸信介の果たせなかった野望である「憲法改定」にある。自公内閣と補完勢力である日本維新の会の暴走政治を倒すには野党共闘しかない。
 と結ばれたのだがそこは国会質問の名手、大門さんであるから例えばTPP承認問題についても「これはアメリカの大企業が日本市場を狙ってのこと、農業問題だけでなく、医療、社会保障制度に大きな悪影響を及ぼす、介護サービスの内容なども様変わりすることになります、と指摘した上で、大門さんのお身内の要介護者の生前のエピソードも話され「どうも私が見舞いに行くと私をお医者さんだと間違っているらしく、有難うと頭を下げるので、私もハイハイと言って、脈をとってあげましたが」とサラリとおっしゃった。
 またカジノ法案で大門さんと清水議員が持統天皇が賭博禁止令を出したことに触れた国会質問の話では、憲法改悪に力を貸してほしい補完勢力である日本維新の会が大阪でカジノと万博を実現させたいと云っている、そこで維新に恩を売っておこうとの狙いもある。
 そして、「実はこの話は、」と切り出されたのでひょっとして長谷やんのあのツッコミの話が出るのかと思ったが「この話は、持統天皇の前、天武天皇のときから始まる話で、双六遊びに元があって、双六のサイコロ部分だけを使った賭け事になり、天皇周辺の貴族の間に蔓延していった。そこで持統天皇(天武天皇の妻)の世になって、あの時のギャンブル依存症のような状態を苦々しく思っていたので、このサイコロ賭博を禁止にしたのである。
 それから、安倍首相はカジノを含むIR(統合型リゾート整備法案)で経済活性化と言っているが江戸時代末頃にも町中で賭博が流行り、商売に身が入らず、経済が停滞するようなことになった。だから明治維新の後、新政府がまず最初にやった事が「賭博禁止」の施行だった。賭博で経済活性などあり得ないと明快に断じられた。
 タイトルの長い集会にしては、たった30分の国会報告だったが的確、明快そしてユーモアを交えた話は聞き応え十分で胸にストンと落ちた。
 木津川さんの一人語り劇場は次の機会に。



3 件のコメント:

  1.  「必ず儲かる」「中国の大金持ちの金を吐かせて大儲けできる」って〇〇詐欺のうたい文句と同じだと思います。推進派のリーダー谷岡一郎大阪商大学長は「高齢者の預金を市場に引き出すのだ」と言っています。結局、日本人をギャンブル依存症にしようという計画であることは間違いないでしょう。

    返信削除
  2.  国民の大半が反対している「カジノ法案」を強行採決した政府や維新は、国民の健康を守る事は全く考えていない。諺に「ばくちで蔵は立たない」と言うのがありますがその通りだと思います。ギャンブル依存症は日本人に500万人以上いるというのに何を考えているのか?腹立たしい事ばかりの国会だった。

    返信削除
  3. 何のCMか分からないパチンコ屋のテレビCM、鶴瓶さんなど人気者を使った大々的な競馬のCM、長谷やん、バラやんの言う通りですね。

    返信削除