2016年7月9日土曜日

忘れないでおこう

 投票結果の如何に関わらず、明日の夜8時になれば冷静な判断は多分できそうにもないので今のうちに自分の気持ちを確認しておこうと思う。
 なぜこんな事を言うかといえば2~3日前の毎日だったか朝日だったか読売だったか(いつも行くプールで読む新聞)の参院選中盤の世論調査の結果が出て、全国的には1~2%の支持率の「お維新」が府内では20%を超える支持率だったという内容を見たからである。
 維新の党分裂からおおさか維新の会結成に至る経緯、とりわけ政党交付金の処理をめぐるあくどい工作(長谷やんブログyamashirodayori 4月14日ーお維新の虚言とマネーロンダリングに詳しく)をしたのは昨年末、わずか半年前のことである。こんな政党をなぜおおさか府民は支持するのか、納得いかないと思うからである。
 お維新の松井代表は「政治にまつわるお金の使途を透明化」とビラに堂々と書いている。安倍首相は昨年9月の国会終了直前、「法案(戦争法案)を強引に成立させても、来年夏の参院選には『もう忘れちゃいましょう』『そんな事もあったね』とすることが大事」と側近に漏らしたという事だ。(『朝日』2015・9・9)
 これだけ見え見えの事をしていながら、これだけ解りやすいのに、と思うのだが。ただしこれらの事は一般マスコミでは報じない。フェイスブックやツイッターのSNSの世界でのことだ。
 しかし、今度の選挙、これまでの選挙と大きく違うところがある。それは「自民公明・お維新など補完勢力VS四野党+市民連合」という対決構造にある。安倍首相が最も恐れた野党共闘を実現させたのが「野党は共闘!」との広範な市民・国民の声である。
 昨年秋、国会で安保法制が強行採決させられた数日後、大阪駅前で開催された抗議の集会で一人の若い女性が「19日の夜の光景を見て希望しか湧かないんです」と言い切った。SELDsの奥田さんは「私たちは決して今の政治家の方の発言や態度をわすれません。『三連休を挟めば忘れる』だなんて国民を馬鹿にしないでください。むしろ、そこから始まっていくのです」と云った。そしてこの声、行動は持続した。
 その一つの例が「保育所落ちた、日本死ね!」と書いた一女性の声がネット上で共感を呼び、安倍首相のそっけない答弁にたちまち国会をデモが取り巻き、あっという間に署名が積み上げられた。国民は安倍が目論んだ「そんな事もあったね」とはさせなかったのだ。
 重ねて言うが明日の結果の如何に関わらず、全ては又ここから始まる。安倍が笑おうが、泣こうが、松井が泣こうが、笑おうが、身を切るといった者が政党交付金を分捕り、舛添問題にフタをし、甘利疑惑を辞職したからここまでとし、都合の悪い事は選挙でリセット、都合のよい事は信任を得たから、とさせてはならない、忘れてはならないと思う。同時に、野党共闘も選挙が終わったからといって共産党が提案した「国民連合政府」構想について引き続き協議していく事が求められる。「野党は共闘!」と応援してくれた市民や国民への約束であるからだ。
 今、大阪駅前の最後の訴えを聞いて帰って来た。平松前市長、絵本作家の長谷川さん、落語家の竹林さんらが時間ギリギリまで応援スピーチをされ大いに盛り上がった。






4 件のコメント:

  1.  トランプもイギリスの離脱派も小泉と橋下に学んだような感じがします。
     劇場型の選挙・投票です。
     でも、すでにイギリスでは「大後悔時代」が始まっていると言われています。
     この種の熱狂を煽る政治家は危険です。
     そういう冷静な意見を広めるためには、理性ある人々が自分の言葉で語ることです。
     SNSを活用すべきです。
     そういう自明の課題を逃げていては更なる前進はありません。
     ・・・・と、私は思います。
     明日の投票日には、この国の政治に理性を取り戻すために、選挙区1人区では野党統一候補を! 複数区では共産党の候補者を! 比例選挙では共産党という政党名を! どうか投票していただきたいと思います。
     憲法を守って平和外交を!
     税と予算のしくみを国民本位、福祉充実に!

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  2. スタインベック原作の映画「怒りの葡萄」ラストで主人公のお母さんが「我々は滅びない!それは我々がpeople(字幕ではじんみんだったと?)だから」と言っていたのが印象に残っています。

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  3. 今日11日、ひげ親父さんの「確かな視点」と「冷静な判断力」に敬意!
    確かに希望の種はまかれています。ウイシャルオーバーカム。

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  4. スノウさん、ありがとうございます。少しメンテナンスをして次に向け、
    TAKE OFFします!

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