2010年度の調査で少し古いが-地方紙比率・沖縄県が全国1位、96%を超えるという数字があった。(読売新聞広告ガイド、日本ABC教会調べ。)この2紙の県民への影響力は大きいと言えるが、その事が言いたいことの本筋ではなく、私が購読している「毎日」以外の大手紙がどう報道しているか気になって調べてみたのである。
義父は「読売」を購読している。まず26日付けの朝刊は「首相支持若手が勉強会」と3段抜きの見出しではあるが内容は、9月の総裁選挙を前に、安倍首相の進める安全保障政策や憲法改正論議について学び、首相支持の機運を高める狙いもある。作家の百田氏が憲法改正や安全保障法制整備の必要性などに関して講演した、とあっさりとした記事を載せている。
そして同日の夕刊では、2段抜きの見出しで「自民議員報道規制に言及」-マスコミを懲らしめる-広告収入を通じ圧力-という記事が初めて載った。
27日になって「社説」で「看過できない『報道規制』発言」と論評したがその内容は、「自らの主張と相いれない新聞やテレビ局に広告を出させない形で圧力をかけようとしている、と受け取られても仕方あるまい」と優しい。また、安倍首相や自民党幹部の一連の発言についても「今回の事態を問題視しているのだろう」と他人事のような発言を肯定している。
さらに百田氏の発言を利用して「辺野古移設は市街地の中心部にある普天間飛行場の固定化を避けるための実現可能な唯一の選択肢だ。「移設反対」を掲げる沖縄2紙の論調には疑問も多い」と的外れな論評である。あくまで「やや行き過ぎた」発言と捉えているのだ。
今回の「報道規制」発言や「新聞つぶせ」発言の根底には驕れる自民党の体質があることは間違いない。百田氏はその後、自身のツイッターで「私が本当につぶれて欲しいと思っているのは、朝日新聞と毎日新聞と東京新聞です」とあけすけに呟いている。百田氏から”下司の勘繰り„と云われるかも知れないが、百田氏の発言と読売の報道姿勢と沖縄県の地方紙独占の事実との奇妙なリンクが何ともいやらしい気がしてならない。
日刊スポーツが「安倍首相 謝罪する気は 永遠の0」と戯れている。 座布団5枚!
いろいろ考えさせられるテーマのような気がします。
返信削除今回はあけすけに権力側からの言論の自由への圧力でしたが、私たちが若い頃は(実は今もそうですが)部落解放同盟による「言葉狩り」がマスコミを席巻しておりました。
だから私たちも軽々に「不買運動だ」的に語ることにも慎重であるべきではないでしょうか。
もどかしいことかも知れませんが、言論には言論で対抗するのが王道でしょう。
usukuchimonndouの読者の皆さん、如何お考えでしょう?
王道ではありませんが、良くぞこの時期「本音」を披露してくれたものだと、ある意味喜びと期待が出てきました。憲法学者の9割以上が集団的自衛権は「憲法違反」と意見していると同じように、言論統制は9割以上の国民が、「自由と民主主義の敵」と危機感を肌で感じていると思います。議員の徹底した追及は、国民の世論の高まりが後押しします。
返信削除延長国会で政府が成立させようとしている、戦争法案を廃案にする一つの起爆剤になればと思っています。
言われていることですが、自民党の驕りと焦りでしょうね。
返信削除驕りというと、今回のメンバーは自民党の中でもアベチルドレンたちですから、一番権力に近いパシリらしい行動です。同時に、そんな国会内絶対多数が院外の世論で立ち往生していることへの焦りでしょう。
そのことは、庶民の声、良識ある世論が広がれば社会は動くということですから、そこに確信を持って声を広げたいと思います。丁度今週末は平和行進です。
もう一つ、期待を抱かせるのが「SEALDs」という若者たちです。SNSを通じて呼びかけ全国各地で自発的に集会、デモを取組んでいます。19日大阪でも「サウンドデモ」が取り組まれるので年寄りも参加する予定です。
返信削除若者の感覚は、世の中の不条理と闘わなくて回避している部分も確かにあると思います。しかし、世の中の不条理と命を賭けて闘っている若者がいるのも事実です。若者の発信力は力強く世の中の空気を変える力があると思います。百田氏のブログが炎上したのも若者のネット力が大きな力になっていると思います。ひげ親父さんの若者期待の協力は重要なことだと思います。
返信削除期待しているひげ親父さんのブログの出だしに「X=(名前を書くのも腹の立つ男の)」写真がいつまでも出されているのは我慢出来ません。記事の更新をお願いします。
返信削除スノウさんに激しく共鳴。
返信削除5月23日のSの写真のときも同じ気分を嫌というほど味わいました。
申し訳ございません。当方、家人のことで落ち着いてブログしている時間がありませんので取りあえず、お目の毒を削除しておきます。来週には更新する心算です。
返信削除お手数をおかけしました。
返信削除スーッとしました。
私がのんびり台湾旅行に出かけている時、国内では自民若手議員の勉強会で、報道統制発言が問題になっていたのですね。知らぬこととはいえ恥じ入るばかりです。
返信削除帰国後、新聞をまとめて読みましたが、この問題に対する国民の反発があまりにも強いため、当初発言議員をかばっていた安倍首相も、慌てて謝罪する方向に姿勢を変更したことがよく見えました。国会内でどれほど多数の議員を擁していても、やはり決めるのは民意なのですね。その証拠に誰もが不可能と見ていた戦争法案を廃案に追い込むことも、3人の憲法学者や内閣法制局長官経験者の違憲証言を契機に潮目が変わり、[ひょっとしたら」と思える状況が生まれてきました。そうなんです!やはり民意なんです!
ひょんなことから沖縄タイムスと琉球新報の現物を手に入れました。両紙とも「地方紙」などと言えない立派な新聞です。
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