2014年12月8日月曜日

人の意見は

 「昔は良かった」と言えば、また年寄りの繰言かい、と云われそうだが、昔は本当に気骨のある知事さんがいたものだ。それに比べて近頃の地方 自治体の市長や知事さんの質は本当に悪い。
 12月5日、米軍普天間飛行場の辺野古への移設計画をめぐり、仲井真知事は工法の一部を変更したいという沖縄防衛局からの申請を承認した。
 え!沖縄の知事は「翁長さん」になったんと違うんかい!と思ったら仲井真知事の任期は9日まで、最後の最後でまたもや沖縄県民を裏切った。まったく往生際の悪い人だ。
 もう一人、民意を聞かない知事がいた。九州電力・川内原発の再稼働を承認した伊藤鹿児島県知事である。これは3日の「毎日」の「記者の目」に載った鹿児島支局・津島記者の=「民意不在の知事『同意』-「否定的意見を『差し引く』愚挙」=という見出しで以下記事を写す。
 「原発に理解の薄いところで結論を出すと錯綜するだけだ。」再稼働への同意を表明した11月7日の記者会見で知事はこう言い放った。市の一部が川内原発から30キロの範囲に入る姶良市の市議会が7月、知事が「県と薩摩川内市だけで足りる」とした地元同意の対象範囲を広げるよう求める意見書と、再稼働反対や廃炉を求める意見書を可決したことに対する感想だ。」
 この知事は再稼働ありきでさまざまに策動をし、その一方で同意範囲拡大を求める住民の声は黙殺し続けた。さらに黙殺だけにとどまらず、住民説明会参加者に対するアンケートの結果を都合のよいように解釈、というより勝手に捻じ曲げ、「理解を得られた」と主張した。
 その手口は、原子力規制庁の担当者が、新規制基準に適合した理由を解説する為だけで、再稼働への賛否は問わなかったにもかかわらず、アンケートの回答内容の中で12項目すべてが理解できなかったと答えた人が2割近くいた事を挙げ、「こういう人は最初から理解するつもりがなく、もともと原発反対という意志の固まりだ。それを差し引けばもう少しいい数字になると思う」と語ったということだ。
 記者はこういった知事の強引な手法に「同意手続きに民意が介在していなかったのは明らかだ」と指摘している。
 昔、なんて言い方をしなければならないほど、過去のことではないのだが、京都の蜷川さん、大阪の黒田さん、東京の美濃部さん、と民主的な地方自治をすすめた人たちがいた。
 「革新の大義に生きん身の構え私心なければゆらぐことなし」は黒田知事の名言だ。もって肝に銘ずべし。

5 件のコメント:

  1.  ひげ親父さんの怒りの声・・伝わってきます。
     ほんとうに保守だとか革新だとか、右だとか左だとかというような立ち位置の違いを超えて、人間としてどうなんだというような人々が中央、地方の首長に目立ちます。
     その危険性は、戦前の社会を知っている元自民党の重鎮であった野中氏や古賀氏が赤旗に登場して危惧を吐露されていることからも明らかです。
     その代表が安倍晋三首相でしょう。
     今この国の民主主義は崖っぷちのような気がします。それをぎりぎりいっぱい支えているのが共産党ではないでしょうか。

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  2.  大阪維新の会・維新に賛同する人は少なくなったと思います。しかし、憲法を変え戦争の地固めをしている安倍総理の「進む道はこれしかない!!」の凱旋的な鼓舞するアジテーターは脅威です。日本に国土を守れない政治家はいらない。と一部良心的な市民も発言しています。ヒットラーの再現の様にも思います。
     結論的には、故菅原文太氏の「安全な食を守り、戦争しない国。」になるようにする日本共産党が前進することが大切です。沖縄に良い返事が出来るように、あと少しではありますが頑張ります。

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  3. 今夕、宮本たけしさんの街頭演説を聞きました。「昨晩のナンバでの演説会で聞いてくれていた2人の高校生が、『来年卒業したら自衛隊に入るんだ』と言った。『お父さん、お母さんは心配してるやろ、』と言うと、『めちゃくちゃ心配してる』と答えた。私は、日本共産党は、あの戦争に命を懸け反対し、戦後も憲法9条を守ってきた。日本の国が戦後、一人も殺さず、一人の自衛隊員も死なせず来れたのは憲法9条があり、それを守ってきたからやで』と言うと『ありがとう』と応えてくれた」と演説していました。集団的自衛権容認でアメリカの戦争に否応なく参戦させられ、戦闘地域に行くのは安倍ちゃんではない、日本の若者が行かされるのだ、という現実をもっと国民は知るべきだと思います。
    バラやん、残る数日がんばりましょう。明日は京都で不破さんが9年ぶりに街頭演説に立ちます。聞きたいな~。

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  4.  仲井真前知事は、年末の安倍首相との会談後、「これでよい正月がむかえられる。」と話、「最低でも県外」との願いを踏みにじり、新基地を容認しました。彼の言うよい正月とは「金で沖縄の心を売り渡した!」もので、後の県知事選挙の結果が如実に物語っているにも拘わらず、一昨日新基地の変更申請を容認しました。この事は民主主義の熟成がまだまだ未熟さを物語っていることの証明だと思います。本当の民主主義とは何かを知らしめるチャンスです、チャンスを逃すことのないよう残された期間力一杯頑張りましょう。

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  5. 京都、河原町の不破さんの街頭演説。行きたかったけど寒さにめげて行かず、いま生中継が終わりました。久しぶりの不破さんの演説。胸が熱くなりました!穀田さんの目も真っ赤でした、決して寒風の所為ではないでしょう、共産党封じ込めの小選挙区制、京都からこの岩盤に風穴を開けようという不破さんの訴えに感動した。

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