2014年9月21日日曜日

親子展

隆君、いや彼もすでに40歳をこえる大人なのだから加藤隆さんと呼ぶべきだろう。
 お祖父さんが押すべビーカーに少し大きくなりすぎた体を乗せ、はにかんだ様な笑顔をみせていた頃を思い出す。
 その彼が父親である切り絵作家の加藤義明さん(2010年死去)との親子展を開いたというので見に行った。彼が絵を描いていることは知らなかった。パソコン画という手法で描く画、「OZAKI~あがき続けた少年」は、少年時代の彼の内面を見るようで鮮烈だった。
 また彼は足でギターを弾き、絵筆も握るという。(彼は上肢等に麻痺がある)油絵の「とうちゃんの唄」はタバコ好きだった義明氏がうまそうに煙を吐き出す瞬間を白黒の画面で見事に表現していた。そして母親(加藤能子さん2009年死去)、私が記憶している能子さんの面影を思い起こすような絵だった。
 当日彼には会えなかったがこの親子展を企画された前田尋さん(切り絵画家)と少しお話しすることが出来た。新聞記事にはプロの画家を目指している、と書かれていた。きっとやさしい心を伝える画家になるだろう。
 親子展は24日まで、大阪市住吉区の長居競技場の南、町中の小さなギャラリー「キットハウス」でやっている。

3 件のコメント:

  1.  大阪から高知に引っ越す時に、能子さんから『力』のサイン入りの浄瑠璃の切り絵をいただきました。今でも私の部屋に大切に飾ってあります。本当に懐かしい青春の日々を想い出させていただきました。
     隆さんも立派な青年になられ、お父さんのDNAを引き継いだ切り絵画家になっていることを心強く頼もしく思いました。隆さんにお会いする時には、御両親に大変お世話になった高知の「おんちゃん」が厚くお礼を言っていたことをお伝えください。

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  2. そうでしたね、能子さんはバラちゃんを可愛がっていましたもんね、わたしも隆さんがプロの画家として成功するよう期待してます。

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