2014年9月3日水曜日

ご用心を

よそ事と思っていたら大阪でも感染者が出たという。東京の代々木公園やその付近で蚊に刺された人が「デング熱」に感染したというニュースが流れたが日本国内での感染者は70年ぶりという事がショッキングに流されたが致死率の低さや、感染者の少なさなどで「パニックになって大騒ぎしないように」という厚労省の指導もあってか比較的平静な対応ぶりだった。
 ところがここに来て感染者の増加と東京以外への広がりで、俄かに不安になってきた。それは代々木公園付近でデング熱ウイルスを持った蚊に刺された大阪の人が病院に入院するまでの間に、つまり大阪で日常生活をしている間に大阪の蚊に刺されて、その蚊が大阪の人を刺したらその人は「デング熱」ウイルスに感染するのではないか?という不安だ。その辺をTV等はあまり伝えていないように思うのだが。
 そんなことを考えていたら、嫁はんとの会話で「そういえば昔、日本脳炎というのがあったな~」という話になった。これも蚊が媒介するウイルス性の病気だ。気になって調べたら1960年代は年間1000人程度が発症していたが、子供を中心に「ワクチン接種」を積極的に進めた結果、劇的に減少したという事だ。日本脳炎は「デング熱」などに比べ、致死率も高く、助かっても脳炎などにより後遺症を残す怖い病気だった。そういえば当時は、蚊の産卵場所になる水たまりや用水槽などにも気を付けるようにと教え込まれていたように思う。それが昔の隙間だらけの日本家屋から団地や気密性の高いサッシ窓の普及によって、いつの間にか身の回りにいる蚊の駆除は熱心でも蚊の発生そのものを抑え込む意識が希薄になってきたように思う。この意識の変化は恐ろしい。今いちど、身の回りだけでなく、地域や都市全体の環境衛生に気を配ることが必要ではないかと思う。
 アフリカで今猛威をふるっている「エボラ出血熱」も長引く内戦の結果の衛生状態の悪化や病気に対する誤った知識や迷信で患者が増えているとの報道もある。決して遠い国の話と思わず意識の強化が必要だ。

2 件のコメント:

  1.  小学生の夏休みには、学校の校舎の壁にシーツのような幕を張り、屋外で映画大会がありました。また、すぐ近所の天理教の教会の広間でも自治体等の主催する映画大会がありましたが、そんな折に、メーンエベントの漫画映画や劇映画の前に、必ずと言ってよいほどに「蚊を退治しましょう」的な教育映画ありました。
     さて、ところ変われば・・でしょうか、ひげ親父さんの近辺ではすでに蚊は絶滅危惧種のようですね。ところで我が家では、ミニトマトの収穫に出ようものなら、タカをくくって短パンなどで行こうものなら、1分間に30箇所は刺されます。パチパチしながらですよ。水気のところには成長抑制剤を入れ、雨水枡は蓋をし、時々殺虫剤をまいたり、頻繁に蚊取り線香を点けたりしていてさえこうです。今はデング熱感染者が近所に現れないことを祈るばかりです。

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  2.  国立感染症研究所の統計を見ると、デング熱の患者数は、平成22年が244人、23年が113人、24年が220人、去年が249人でしたが、今年のような報道はなかったように思います。注意することはいいのですが、今年の報道の過熱ぶりは何か変ですね。何ですかね。変ですね??????????

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