神戸に「小松左京展」を見に行った。高校生の頃、SF小説にハマり、星新一、眉村卓、筒井康隆、そして小松左京の短編集などをよく読んだ。なかでも、左京の本は、荒唐無稽の発想ではあるが、科学的裏付けを上手く配して、いかにもありそうな話に仕立ててあるところが好きだった。
今回、初期の傑作「日本アパッチ族」の原稿や、作成ノートを見て、その裏付けの凄さに驚いた。物語は、実際にあったクズ鉄泥棒と警察の取り締まりを題材に、飢えに苦しんだ泥棒たちが本当に鉄屑を食料にしてしまう、というものだが、左京氏は、単なる思いつきにさせないために、分子工学から人体の胃壁の酸性にまで綿密に取材、研究している。
「日本沈没」を書くにあたって、当時超高価だった電卓を買いこみ、日本列島の重さを計算した、という話もある。
大阪万博のプロデュースをやりだした頃から変わっていったように思うが、桂米朝さんらとともに一時期の大阪文化を代表した人だった。
3.11後の現在「日本沈没」を振り返ると、小松左京氏の凄さがわかります。プレートテクニクスの解説、政府首脳たちのリアリティーに当時夢中になりました。
返信削除地球を俯瞰してみると、どうして私たちはこんな危険な土地に住んでいるのでしょう。
一人の人間の生涯という単位を超えて相当な確立で発生する大災害について、人はどうして楽観に賭けてしまうのでしょう。
ひげ親父さんのブログを初めて楽しく読みました。
返信削除芋の蔓の料理が可笑しかったです。
これからも時々読ませていただきます。
有難うございます。どんどん読んで、どんどんコメントしてください。もの凄く励みになります。
返信削除