2011年9月15日木曜日

手近に名月




 子供の頃は、里芋、手綱こんにゃく、と俵型の小さなおにぎりを三宝さんにのせてお供えするのが定番だった。花より団子、月より芋が楽しみだった。月に関する思い出は、父親と銭湯に行った帰り道、煌々と照らす月の光と白く凍てついた地道がハッキリと記憶に残っている。


 父親に「あの光はずーっと、昔に光ったのが今、地球に届いてるんやで」と聞きかじった話を自慢げに話すと、「ヘ-え、偉い事しってんねんなー」と感心してくれたのがうれしかった。

1 件のコメント:

  1.  古代中国は月の中に蝦蟇を見ていた。
     欧州人は「満月は人を狂わせる」と恐れた。
     それに比べれば、この国の芋名月は格段によい。
     今夜は居待月。

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