19日、退職者の会の「歴史探訪ハイク」に参加。当日のガイドは郷土史家の「がもう健」さん、蒲生さんは現職の府会議員さんでもある。今回のテーマは「史跡の謎を解く旅」天下茶屋跡の紹鴎の森~万代池~住吉大社~熊野街道沿いの史跡を巡る。
天下茶屋跡では詫び茶の創設者、武野紹鴎とその子、宗瓦と信長、秀吉にまつわる話を面白く聞いた。紹鴎は私財をなげうって名物茶器を集めたが子の宗瓦の代になって、ぼんぼん育ちに付け込まれ、信長、秀吉に「名物」を取り上げられ、追放されてしまいます。信長は「名物狩り」と云われるほど収集に熱心であり、秀吉は大名たちを手懐けるため多くの茶器を与えたといいます。
詫び、さびの代名詞のような「利休」も、この辺をよく心得え秀吉に取り入り天下の大茶人となったわけで政治の目利きでもあったというのが「がもう」さんの見解でした。
コースは住吉大社を目指し南下、途中、阪堺線と南海高野線を何回も横断します。最近、阪堺電車の堺市内走行存続の方向が決まったようで嬉しいニュースです。私は堺に10年勤務していた関係上、よく利用したのですが当時の100系という木造内装の電車が今も走っています。
がもうさんは住吉大社は不思議な神社だと云う。「別格官幣大社」という評価をもらいながら、権威を押し付ける雰囲気はなく、昔から「すみよっさん」と友達呼び名である。ちょうど今、天王寺の市立美術館で特別展「住吉さん」をやっていて先日覗いてみたが比較的年配の人たちが美術展というより住吉神の出開帳を見るような感じで見物しているのが面白い。まさに「これぞ、すみよしパワー」である。写真は末社の「大歳社」のおもかる石である。石が持ちあがれば願い事が叶うと云われている。これも「すみよしパワー」であろうか。
住吉さんには初辰さんの摂社もあります。毎月最初の辰の日にお参りして招き猫をいただき、4年間つまり48匹揃えば「始終発達」(48辰)するというのはあまりに安直な駄洒落ですが、これが現代でもかなり賑わっているのには感心します。
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