九州北部の集中豪雨による被害に心が痛む。あんな巨木が根っこごと流されてくるというのはどれだけの雨が降ったのか異常気象という言葉だけでは片付けられない気がしている。
そんな被害状況の報道の中で気になっている地区があった。大分県日田市皿山地区。
私の好きな「小鹿田焼き」の里である。
山奥の谷あいの地であり、ニュース等で見る河川の氾濫を見るにつけ無事では済まないのでは、と思っていたが22日の「赤旗」の記事で深刻な被害状況が判った。
川から水を引きその水力を利用して陶土を砕く「唐臼」が何基も流失や破損したらしい。
この皿山地区の小鹿田焼きを実際に見たくて15~6年前に日田観光の折に訪れた。昔から10軒の窯元が一子相伝で焼き続けてきた。
ゴトンゴトンと時を忘れたかのような緩やかさで砕き続ける唐臼の音は小鹿田焼きの「あたたかさ」を体現しているかのようだった。
そんな地区を襲った樹木の多くは所謂「日田美林」なのだろうか?日田に向かう列車の車窓から見た「日田美林」の緑が思いだされる。
新聞記事には地区の人々が「人手が欲しい。ボランティアの方に早く来ていただければ」と訴えておられる。
遠く離れた年寄りの身としては義援金に応じるぐらいしか出来ることはないが一日も早い窯の再開を願っている。
(1)やっぱり、針葉樹が儲かるというので単植してきた林野政策が自然に反することだったのではないでしょうか。針葉樹は保水(土)力が弱いものです。
返信削除(2)昨日は秋田県でしたが全国各地で「記録的豪雨」。天気予報ですらがこんなものです。ところが愛媛の伊方原発訴訟では「すべて想定されており安全だ」と地裁判決。眼が曇っていないでしょうか。
約10年ほど前に日田市に観光に行きました。止まった旅館は「風早」と言うこじゃれた趣のある旅館でした。勿論嫁さんと行きました。また、ずっと以前から「20ℓの『日田天領水』を飲んでいます。」力の湧いてくる不思議な水です。
返信削除大雨は高知は度々ありますが、今年は全国どこに降るか見当がつきません。自然災害に「想定外」は言い訳です。原発を全て消してほしいと願っています。
写真のお皿はひげ親父さんの愛用品ですか。飛びカンナの模様が素晴らしいというか、その技術が素晴らしいですね。
返信削除長谷やん、バラやんコメント有難うございます。私が小鹿田焼きを気に入っているのは日常使いの器である事、伊万里や備前焼のような高価な器ではない事です。勿論、飛びカンナの様な卓越した技術による模様の美しさが第1の事ですが。
返信削除私も日田観光の折に「風早」に泊まり、私とよく似たひげを生やした主人に「小鹿田焼きを見に行きたいが」と尋ねて窯元を紹介してもらいました。
風早のブログを久しぶりに覗くと被災者にホテルの風呂を開放しておられるようで頼もしく感じました。
ひげ親父さんも「風早」に泊まったと知り、何か親近感を覚えました。私達は旅行が趣味で全国あちこちに泊まりに行きます。「風早」は私の中では、10本の指に入る落ち着きのあるまったりと長居したくなるような旅館でした。
返信削除