例によって、こういう場合はNHKは国会中継はしない。
こういう場合とは、政府にとって都合の悪い事がある場合、である。
でも、どっこいインターネット中継は国会本会議及び各委員会の中継をしている。生で見忘れた人には録画放送もある。
25日、予想通り安倍内閣は「年金カット法案」の委員会採決を強行した。当日午前中に厚生労働委員会では参考人質疑があり、このことは偶然知った。というのは20日の日曜日、大阪市内で大阪高齢者運動連絡会主催の「大阪高齢者集会」があってその目玉の記念講演を著書「下流老人」で有名になった藤田孝典さんにお願いしていた。
当日はその藤田さんが予定時刻になっても現れず、事務局の皆もやきもきしたが集会の行程を変更し、藤田さんも遅れて駆け付け「日本・総下流化を防ぐために」をテーマに講演された。集会は藤田さんの素晴らしい講演と170名を超える参加者で盛会のうちに終了した。
集会終了後、藤田さんのfacebookを見たら、当日のことが書いてあり、「私の勘違いで開会時間に遅れてしまい関係者の皆さん、ごめんなさい」というものだった。とにかく忙しい人で11月20日までで今年270回の講演をこなしているそうだ。facebookには日本全国を飛び回っている様子が書かれており、その中で週末には国会に参考人招致がありそうだ、と書かれていた。
で25日の厚生労働委員会での強行採決の様子はインターネットの録画で見たが酷いものだった。安倍首相は民進党の議員の質問にまともに応えず「私が述べた事を全くご理解いただいていないようでは、これは何時間やったって同じじゃないですか、」「年金カット法案(と民進党が名付けていることを捉えて)というのは、まさに年金がカットされる、その為の法案であるかのような、ごとくのような印象を与える」などと語気粗くまくし立てるだけで、質問者の「今日、強行採決をするつもりか」との再三の質問の度に答弁を中断し、「私が述べていることを国民の皆さんが聞かれたら困るんですか?」などと国会中継がない事を知っているのに質問をはぐらかし、最後には「ひたすら間違った認識に基づいて相手を非難したってこれは全く生産的でない、確かにそうやって非難すれば年金に対する、我々の法案に対する不安を煽るかもしれないが、はっきり申し上げておくが、それで民進党の支持率が上がるわけではない」と的外れの支持率の事を持ちだして口撃をする始末。
最後に付け足しのように「今日採決するかどうかは、この委員会の皆さんがお決めになること」と言い残して出ていった。(強行採決の時には居なかった。)
午前中の藤田さんや全日本年金者組合大阪府本部の加納書記長らの真剣な問題提起があったにもかかわらず午後になったら日本維新の会のチョウチン持ちの質問を最後に、というかそれを合図のように強行採決をしてしまった。
国会中継のない、国民の目の届かない内に、国民の大事な年金がどんどん削減されていくのだ、こんな政府のあくどいやり方をNHKがだめなら民放が何故、国会中継しないのか!隣の国の大統領のスキャンダルなんてどうでもいいではないか!本当に腹が立つ!
公明党さんにお伺いしたい。「百年安心年金」ではなかったのですか。「福祉の党」が何の説明もなく年金切り下げをしてよいのですか。真面目な創価学会員の皆さんにもよく考えていただきたいと思います。
返信削除暴走内閣のそれは弱さの表れであり行き詰まりの結果でしょう。
返信削除解散総選挙が近いと見なければならないのではないでしょうか。