愛染さんについてブログに書いたのは5年前であった。正式には「勝鬘院」と云い、四天王寺の別院である。本尊は愛染明王であるが境内の多宝塔の本尊が「大日大勝金剛尊」という如来である。
寺伝によれば秀吉が戦勝祈願の為、造像させたという事だがこの如来さんは12本の腕を持つ特異な如来でかなりの法力を持つという事で欲張りの秀吉が造らせたということなのだろう。愛染まつりの3日間だけ特別公開されお顔が拝める。
5年前は写真撮影禁止の張り紙もないのを良い事に遠慮しいしい撮影させてもらったが今年は本格的に撮らせてもらった。やはり美しい。金色の光背の所為もあって一層輝きを放っておられる。
充分拝ませてもらい境内に戻ると丁度
「宝惠籠」の出発式の最中で浴衣姿の
愛染娘が掛け声の練習中だった。
頭取の掛け声で大阪締めと愛染さんじゃ、べっぴんさんじゃ、を繰り返すのだがどうも愛染娘の後ろに並んだお揃いのポロシャツ姿の学生さんたちの声が揃わない。ついに役員が「学生さんたち、日本語が揃わないのでもう一度」と云った。私の横に立っていた役員らしき人に聞くと「東南アジアからの留学生さん達です」との事だった。
役員の困った顔とは対照的に留学生たちの顔は楽しくてしょうがない、といった笑顔だった。これこそ「祭り」だ。
大阪らしいお祭りのブログ楽しいです。有難うございます。
返信削除大阪の夏祭りは愛染さんに始まり住吉さんで終りますね。
返信削除留学生の話で思い出すのは正月の四天王寺の「どやどや」です。どちらも土俗的な匂いが希薄になっています。そういう意味ではだんじりやふとん太鼓には祭り本来の姿があるように思います。
米朝さんが「大阪の祭りは愛染さんで始まり住吉さん(すみよッさん)で終わるよってに相(あい)済(すみ)てなことを言いますな」と地口で紹介してはりました。
返信削除愛染さんというと、境内の『愛染かつら』にも触れないといけませんね。かつら(桂)の樹にノウゼンカズラ(かずら)が巻き付いて相思相愛の象徴とか。
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