四月に入って生活に色々と変化が出てきた。7年間、群馬の工場に勤務していた息子が大阪に帰ってきた。転勤先は私の実家の目の前の工場になった。
1日に転勤挨拶で帰阪し、2日には早くも引っ越し先を自分で決めてきて、その報告も兼ねて実家の母の仏前にお参りしてきたという。2日は母の祥月命日で何か不思議な縁を感じた。
帰ってきたといっても離れて暮らすことに変わりはなく、これまで通りだが何となく安心した気分であることも事実である。
四月に入った先日は嫁はんの誕生日、これまでも大したお祝いはしてこなかったが義父の介助で泊まりこんでいる嫁はんの慰労と義父のご機嫌伺いを兼ねて「鯛のアラ炊き」を炊いて持っていった。嫁はんよりも義父が頭を黙々と食べ「昔、知り合いの食道楽の男が鯛の目玉の部分だけを食べ、身の方は食べなかった」と懐かしそうに語ってくれた。
帰りしな、義父の住む棟の目の前の子供用の砂場の横に立派な桜の木が満開になっているのに気づいた事を話したら「毎年きれいに咲いてくれている」と言った。義父たちがここに暮らし始めて20数年になるが私は今まで全く気付かなかった。
桜の花の見ごろの短さと、義母が亡くなってからも元気なことに安心し、超高齢の義父を一人暮らしさせてきたんだな~と思い返しながら帰宅した。
上の写真はその時の鯛の骨だが丸いコブのようなものがわかるだろうか。以前、長谷やんのブログに「鯛の鯛」の事が書かれていて、私が「観音詣りの鯛」の事をコメントしたことがあった。鳴門の鯛の中には鳴門の大渦に巻き込まれながら懸命に泳ぐあまり骨折するものがある。その骨折部位に仮骨が出来、コブのようになるという。身の引き締まった美味い鯛の証しだという話である。ウソか本当かは分からないが初めて実物を見た。
大阪天満橋の大川沿いの夜桜です
第一題の吉報、よかったですね。
返信削除第二題の桜、全く同感です。リタイヤして少し落ち着いて暮らしてみると、近所に結構美しい桜の木があったりして、新鮮な驚きを感じています。
観音詣りの鯛、鳴門骨の話も懐かしい。