2015年4月30日木曜日

大阪市なくしたらアカン!

 一昨日の晩、「4・28大阪市をなくしたらアカン!府民大集合」という集会があった。午後7時開会だったが私たちが着いた6時過ぎには一階のアリーナはほぼ席が埋まっていた。
 開会までの間、この26日までの一斉地方選挙での「全国の結果とも違う?」橋下・大阪維新の会の高い支持率は何で?と考えてみたが中々考えはまとまらない。
 まとまらない内に、集会はハイテンションで進行し、昨日までの地方選挙では共産党とたたかってきた自民党の国会議員や、「堺はひとつ」と維新の野望を砕いた堺市長らが登場し、「大阪市をなくしたらアカン!」と熱弁をふるってくれた。集会の後半では、コント集団「ザ・ニュースペーパー〕が安倍ちゃんや小泉、徹ちゃんの物まねで笑わせてくれ、9時前までの集会は大いに盛り上がって終了した。
 会場出口までの長い時間の移動の中で先ほどの自問を再び思い起こしてみた。橋下市長はこう言っている。
「大阪都構想は私や、維新のプランではない、大阪市の方針だ!」
「住民投票で負ければ私は政治家を辞める!」と。
え、これっておかしくないか?
 元々、「大阪都構想」は橋下市長が知事時代に言い出したことで、昨年の12月までには、大阪市議会でも、府議会でも否決された出来損ないのプランであったものが、公明党の訳の分からん豹変でゾンビの如く息を吹き返し、住民投票まで強引に持ちこんだ「バツ2」の欠陥プランである。
 よしんば、橋下市長が「この道しかない、これが大阪市の大方針だ!」と胸を張って言うのなら、住民投票で負けても執念をもって何回でも提案すればいいではないか?大阪全体の将来に関わる大問題を、大阪府民は入れず、こんな短時間で、大阪市民だけに、二者択一で決めさせるなんて、どだい無茶苦茶な話ではないか。
 とは云え、告示されて、期日前投票も始まった。住民説明会に参加した友人のお友達は、当初「反対」の立場だったが、説明会から帰ると「賛成の人の意見も聞くべきや」と変わってしまったそうだ。住民説明会で橋下市長のワンマンショーを聞いたある学者は「催眠商法だ」と述べたそうだ。
 実態と関係のない「二重行政」論で、改革=賛成派・ええモン、現状維持=反対派・悪モンという構図にし、「ゆっくり考えたいわ」という人を許さない、それさえも悪モンにしてしまう手法である。
急がされて、「わからんから(投票に)行けへん」では賛成になってしまう。いったん解体された大阪市は再び「市」には戻れない。「大阪都」になる訳でもない。府(歩)が都(ト)になるにはまだまだ時間も手間もかかる。ここは「長考一番」でも間に合う。なにも急いで結論を出す必要はない。
 集会会場には「06(市外局番)地域であるから都構想の標的にされてる」と尼崎の友人も駆けつけ「家の前に貼るわ」とポスターをいっぱい持ち帰ってくれた。全国からの支援も始まっているそうだ、維新の政党助成金をつぎ込んだTVコマーシャルに負けない取り組みを「明るく、楽しく」やろうではないか、「毎日が投票日だ!」、「さらば!橋下」を合言葉に。

1 件のコメント:

  1.  先日、書店で「新潮45」を探しましたがありませんでした。ですが、適菜収氏の記事がネットに公開されています。参考になると思います。
     http://www.gruri.jp/article/2015/04230900/

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