「毎日」の7日付夕刊で”興味深いと”いうか「やっぱり!」という特集記事があった。「消えた辛口コメント」-テレビ番組改編”政治家との力関係が変化している”-という見出しで、春の番組改編で各局の報道・討論番組のコメンテーターの顔ぶれが代わったことを取り上げている。トップバッターは、作詞家で作家でもある「なかにし礼」さん、ワイドショーのコメンテーターを降板したという。彼は「日本国憲法は世界に誇る芸術作品」と称賛し、安倍内閣の解釈改憲を真っ向から批判していた。他にも原発再稼働を批判する元経産省官僚の古賀茂明さんも3月末で降板した。さらに、経済アナリストの森永卓郎さんも「討論、時事番組の仕事を干されている」と打ち明けている。彼も「沖縄の海兵隊は殴り込み部隊で占領部隊、日本を守ることはない!」と番組で言ったことで「極論だ」とクギをさされ、このコメントはカットされて放送されなかった。この後出演した元NHK記者の池上彰さんの解説を聞き「どこからも批判されない内容で天才だな!と思った」と森永さんは打ち明けている。
1980年代から90年代にかけてのテレビ黄金期は、報道番組が世論と政治を動かす時代であった、とも言われていた。しかし、「世の中の景気が悪くなって政治に対するいわゆる『批判』に国民が関心を示す余裕がなくなってきている」とジャーナリストの田原総一朗さんは分析、この分析には賛同しかねるが、テレビの世論操作性に注目し、これを政治的に利用しようとしてきた安倍晋三内閣の企みは明白であろう。その証拠は下の資料で一目瞭然(赤旗調べ)ではないだろうか。記事は最後に「おとなしい「薄口」のテレビに魅力は果たしてあるのだろうか」と結んでいる。辛口-薄口の対義語使用は間違いだと思うが、「usukuchimonndou-淡口問答」主としては、マスコミの及び腰は大いに歯がゆい。
ひげ親父さんの久々の記事更新に思い切り拍手を送ります。
返信削除毎日紙を読んでいない私には、ひげ親父さんの的確でタイムリーな記事に、安倍政権の狡猾なマスコミ対策と、早くも秘密保護法の効果か、メディアの弱腰が明らかになってきました。それにしてもNHK対策に続く効果的な民放対策に、空恐ろしい気がします。
この先、日本の言論はどこに行ってしまうのでしょうか。こんな露骨なメディア支配は絶対に許してはなりません。
和道さんコメント有難うございます。おっさんのブログの旅行記もすごいことになっていますね、仏教の聖地、旅した人は「完全にはまる」人と「二度と行きたくない」人に二分されるらしいですね。
返信削除祝記事更新!
返信削除「毎日」の原記事は読んでいませんが内容に同意します。
全体として、マスコミの論調の中に抑制的な意見、多角的な意見など良識が後退しているように思います。
一方、弱者を見下して叩くだとか、下品な言葉で偏狭に語ることを「本音」だとか言って持ち上げる傾向も目に余ります。
権力によるマスコミ統制下で進行しているこれらの事柄は、ファシズムの素地に違いありません。
「毎日」の記事はテレビの薄口を危惧していますが翻って新聞社はどうか、というところまで考えると大論文になってしまいそうでこの辺は長谷やんの批評でお願いします。
返信削除マスコミが非常に権力に迎合していることの指摘は良心的な市民の共通の認識になりつつあります。
返信削除では、自覚的な人々はそれにどう対処すべきか。ここが問題です。
集まって話してみると安倍氏の暴走やマスコミの歪みを大声で指摘するのですが、そうであるなら、自分たちでミニコミ的な新聞を作ろうというと原稿を書かない。ネットで発信しようというと聞く耳を閉ざす。一番魅力的な人間であるはずの自覚的な人々が「努力と挑戦」に尻込みする。これでは状況を打開できないのではないでしょうか。
そういう中でのひげ親父さんのこのブログは素晴らしいと感心しています。
ただし、非常に没論理的な感情論ですが、このブログを開けるたびに安倍晋三氏の笑い顔が出てくるのが不愉快です。
私の症状を抑えるために記事の早期更新をお願いします。