春と秋の年2回開催され楽しみに出かけている。今年で38回目とか、昔は「老松骨董祭り」と云っていたと思うが古くからの古美術街がこの季だけは冷やかしの観光客も入り賑わう。大阪高等裁判所の裏手にあり、目の肥えた司法関係者や数寄者たち(これは私の独断)が通う、京都の新門前町のようなホンモノを扱う古美術街である。であるから普段は、ホンモノ、ニセモノ入り混じりの四天王寺の骨董市のような雰囲気は全くない静かな街である。
そんな古美術街が「品」は保ちながら少し骨董市の雰囲気を出して年2回、私たちに良い品を提供してくれる。とは云え、そうそう手の届くようなモノはない。河井寛次郎や富本憲吉、そしてペルシャの古いガラスなどが通常の値段よりも安く(と思う。)並べられているが「勉強のため」「見るだけ」である。それでも楽しい。
そんな店の1軒で「骨董市」の雰囲気で並べられていた中から見つけたのが写真の「香合」である。店の人は「志野」だと言ったが「馬の目」の模様が可愛いのと格安だったので購入した。
京阪電車中之島線の終点「中之島」駅からすぐの処の「下福島公園」から阪神「野田」駅前までぶらぶら歩いて見物した。ピークは過ぎたという事だったがガイドチラシを手にした見物客が結構歩いていた。「野田の藤」の歴史は古く、私の愛読書、雑誌「上方」にも当時の賑わいぶりが載っている。チラシによると昭和46年ごろに「のだ藤」復活の話が起こり、56年ごろから「区民の花」として根付き始めたらしい。今は区をあげて苗を育て、普及に努めている。
街中に設置した「地名板」はキレイな「藤色」だった。