美空ひばりの歌に「あの丘越えて」という歌があり、その歌詞の1番の中に「馬の背中に眼をさまし イヤッホーイヤッホー」というのがある。
今日、京都・上賀茂神社の「青馬の節会」(正式には「白馬奏覧神事(はくばそうらんじんじ)」というらしい)に参拝した。年の初めに白馬(青馬)をみると一年の邪気が払われるという「青馬の節会(宮中の儀式)」を神事化したものらしい。神馬は、本殿の周囲を3周し、その後を参拝客がぞろぞろと付いていく。係の神官が馬の後ろに付かないように注意するのだが参拝客は増えるばかり。しかし、この神馬は非常におとなしく、神殿の前では神官に習ってお辞儀までした。私もしっかりと白馬(青馬)を眼に焼き付け一年の無事を祈った。ところで白馬をなぜ青馬と呼ぶのか?諸説いろいろあるようだが私的には昔から馬の名前は「あお」で、犬は「ポチ」、猫は「たま」やろうという感覚で思っている。その証拠に「まんが日本昔話」に出てくる馬の話で常田富士男さんは、あのやさしい声で「アオや」と呼んでいた。そして子供のころに聞いた冒頭の美空ひばりの歌である。
「山の牧場の 夕暮れに
雁が飛んでる ただ一羽
私もひとり ただひとり
馬の背中に 眼をさまし
イヤッホーイヤッホー」(作詞-菊田一夫)と唄う。
この歌詞の「馬の背中に」の馬のところをひばりは「あお」の背中に、と唄っているのである。お疑いの方はyoutubeで聴いてください、間違いありません。(そんなに力を入れるほどの事でもないか)まあ、馬の毛並みが青いか、白いかに関係なく、庶民の暮らしに結び付いた馬を「あお」と呼んだのかもしれない。その程度の事と理解しておきたい。
神事を見終え、境内で「七草粥」をいただき、神社横の漬物屋さんで「すぐき」を買って出ると、向かいの社家の一軒の庭先に赤い実をつけた木が植わっていて、小さな札に「郁子(むべ)」と書いてある。眺めていると家の人が「これが『むべなるかな』の郁子ですよ」と教えてくれた。
白い神馬を見て、赤い郁子の実を見たのであるから、今年は良いことがあるのではと思いたい。
邪気の掃われたひげ親父さん、その歌、私は知りません。
返信削除蒼(あお)は元々は蒼鷺(あおさぎ)のような灰色ですよね。元々は蒼馬だったのでしょうか、灰色も他の馬との比較でいえば白馬だからでしょうか。???
もっと不思議なことは、ムベといえばアケビの口を閉じているようなアレですよね。その花が今頃咲いているのですか???それとも別の木???
新年早々、珍しい話でこちらの邪気も掃われる思いです。
白馬の眼が、大きくて本当に澄んだ瞳で、心が洗われるような気分になります。正に「神馬」の高貴な風格が漂って来ます。
返信削除私の知り合いに「郁子」(いくこ)と言う名前の女性がいますが、「ムベ」と関連があるでしょうか。
遅ればせながら新年のご挨拶を申します。г新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。」この歌詞私はгあおの背中で目をさます。」と覚えています。写真の神馬は肌毛分類では芦毛になると思います。中央競馬会所属するすべての馬は肌毛も登録されるそうですがその一つに蒼毛もふくまれるそうです。
返信削除その歌、youtubeで聴いたら、何ぼでも聴いていた歌でした。しかし、歌詞などは全く覚えていませんでした。ひげ親父さんはよくそんな歌が出てきたのですね。感心します。
返信削除感心ついでに、chinunoumiさんの馬の肌毛の話も知らなかった話で感心しています。