2014年1月12日日曜日

一日里帰り

 二日前に知って急きょ、伊丹空港に出かけた。全日空(ANA)のジャンボ機が1日だけ、伊丹空港に帰ってくるという-題して《2014年1月12日ボーイング747伊丹空港飛来》。今年3月末の退役(JALはすでに全機退役)を前に、地元住民を乗せて遊覧飛行するという事になり(この事もまったく知らなかったが)今朝早く羽田から伊丹入りしていたのだ。大変な混雑が見込まれると予想したので2時過ぎのフライトだが早めに出かけた。11時過ぎに展望デッキに着くと既にこれだけの人が。待つこと1時間強、午後12時過ぎ、空港南の端の全日空の格納庫から懐かしい機体が牽引車に引かれ皆の前をゆっくりと移動していく。
 空港周辺の騒音対策としてジャンボのような大型機が伊丹から消えておよそ7年、誕生当時は頭でっかちの不細工な機体と思っていたが久しぶりに見ると妙に愛嬌のある機体に思えてくる。
この後、人数は3倍に!
 私の飛行機初体験は、日航のダグラスDC-8というジェット旅客機(伊丹-札幌)だった。「空の貴婦人」と呼ばれたその機体は、スマートでかっこよかった。しかし最新のジェット旅客機に比べて、ものすごい爆音と、黒い排気ガスを残して飛び立つ姿は、とても「貴婦人」とは言えなかったが今もファン倶楽部があり、何機かはチャーター専用機として飛んでいるらしい。そんなジェット旅客機も時代の変遷とともに「燃費と経費の効率化」第一になり、デザイン重視から効率重視、安全第一から利益重視の結果、コックピット内の乗員の内、機関士を減らしコンピューターに、そして、ウソのような割安料金で格安航空会社が乱立した。

  ここ十数年、日航ジャンボ機事故のような大事故は起こっていないが、格安航空などは、どこかで無理をしているのではないかと心配している。現に、会社再建のためと云って大量解雇されたJALの組合員は、整備点検の不安を訴えている。何百人という人命を預かる航空会社は何よりも安全を第一に考えてほしいと思う。話はそれたが、かってのジェット旅客機は人間、パイロットが操縦した。今はそのほとんどをコンピューターが制御する。映画「紅の豚」の“ポルコ„のような操縦士に男のロマンを感じる。
間近に見るとやはりデカい

3 件のコメント:

  1.  ひげ親父さんのこんな記事を読むと、私は山崎豊子著『沈まぬ太陽』を思い出します。
     私たちの青年のころの労働運動をめぐる諸問題がリアルに記録されていて、電車の中で読んでいても涙が止まりませんでした。
     そして、それまで結構安心していた飛行機を怖いと思うようになりました。整備不良ではないかと。
     ジャンボ機といえば御巣鷹山も、イの一番に米軍が行っています。現地の自衛隊員の不思議な事故死があります。真相は闇の中です。
     そして、当時私は仕事で、この事件と関連する業務に奔走していました。
     みんなひっくるめて、懐かしい思い出がよみがえってくる記事に出会いました。

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  2.  朝のテレビでこのニュースを報じていました。
     あのすごい人ごみの中にいたのですね。
     そう思うと、テレビのこちらで笑ケました。

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  3. 格安航空会社のことはNHKなどで無批判に取り上げられているようですが以前フランス(だったと思う)で製作された「価格破壊」をテーマに格安航空会社のことも取り上げられていて経営者は大儲けしているがパイロットは体調不良でも乗務しないと遠隔地へ配転に客室乗務員は直接雇用でなく身分保障のない個人事業主扱い(偽装請負?)して人件費を低く抑えているのでベテランがいないとのことです。いくら安くても怖くてよう利用しません。JALも解雇したパイロット客室乗務員を早く戻して安心して乗れるようにしてほしいです。

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