2013年12月8日日曜日

新たな決意を!

6日夜の国会周辺
何が秘密か?もわからないままに「秘密保護法」が成立してしまった。自民・公明のゴリ押しで採決された6日夜、「法案反対!」の人の波が国会を取り囲んだ。TVでこの光景を見て、1960年の安保闘争を思い出した。と云っても当時、私は中学生で国会周辺を埋め尽くすデモ隊を映し出すTV画面を見つめるだけだった。
 その60年安保の時の首相は岸信介、いまの安倍首相の祖父である。後に「昭和の妖怪」と呼ばれた岸首相だが、「日米安保条約改定案」審議に衆参合わせて231時間をかけた。対する孫の安倍首相は今回の「秘密保護法案」の審議には衆参合わせてたったの68時間(いずれも毎日新聞調べ)という異例の短さだった。よほど世論のたかまりが怖かったのであろう。現に、政府関係者が「マスコミが騒いでいるだけ」「さっさと通した方が静かになる」と本音を漏らしている。

60年安保のデモ隊
そのマスコミの姿勢だが、「毎日」6日付の読者投稿欄に『法案反対に身を賭す紙面を』という意見が載った。「民主主義の土台を壊す法案に反対するというだけでは、単に記事を書いて掲載したとしか受け止められない。取材活動で記者が逮捕されても我々は正義のために戦い抜くとなぜ書けないのか」と。これに対して7日付の紙面トップに社説とは別に、主筆が『ひるまず役割を果たす』として「我々はこの法律の前に立ちすくまない。委縮するようなことがあればメディアは健全な民主主義に必要な存在たり得ないと思う。報道の原点を改めて確認し、同時代の記録者としての義務と責任をひるまずに果たしていく」と力強く応えている。 60年安保闘争の時代とは様々なことが変化し、比べようもないが、マスコミを筆頭に、法曹界、言論界、学者、文化人、映画界、宗教者など幅広い分野の人々が「強行採決」の暴挙に怒りを示し、「秘密保護法」反対の声を上げている。そしてそれを多くの国民世論の高まりが支えている。本当に、たたかいは今からだ、と思う。


4 件のコメント:

  1.  かつて川口是先生が「手の届くところから統一を」とおっしゃっていましたが、今こそこの言葉を噛締めるときではないでしょうか。
     ひげ親父さんの主張のとおり、今からでしょう。

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  2.  憲法学者奥平康弘氏が11日の朝日朝刊1面に出ていましたが、「1952年の破壊活動防止法も成立はしましたが、大きな反対運動で適用条件が厳しくなり、当局への歯止めになったのです。」「今回の反対の声も法律乱用の歯止めになると思います。」と述べておられます。氏も言っておられますが、政治史に残る反対運動の広がりに確信を持って歩んで行きたいと思います。ひげ親父さんの言うとおり「今から」でしょう。

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  3.  マスコミの力は強大で、維新を育て、大阪で圧倒的な支持を得るようになったのもマスコミの力だと思います。色々な評価はあると思いますが、その流れを決定的に変えたのが堺市長選挙だと私はパソコンの報道からみて感じ取れます。特定秘密法案の件に関してはマスコミは廃案に向けて、石破幹事長の危ない発言もあり、ひげ親父さんとあまり変わりのない方向で進んでいると思います。先日も共同通信社の発表として、地方紙ではありますが、一面トップに「秘密保護法案・不安70%、修正・廃止82%」の見出しがぶち抜かれていました。闘いましょう!民主主義を奪われないため!

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  4. バラやん、力強いコメント有難う、お礼に近々発行の後援会ニュース「ひとつ星」送ります。

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