2013年12月31日火曜日

心を込めて一年の感謝を。

2010年10月にブログを始めて4回目の大晦日、今年もいろいろあったが何とか1年の締めくくりを迎えている。
 2011年は「東日本大震災」2012年は「師走の総選挙」そして今年2013年は安倍内閣の暴走政治が勢いを増し秘密保護法の強行採決に見られるように3年間は国政選挙もないと見込んでのやりたい放題となった。しかし、成立はしたものの、連日の国会包囲行動や、広範な国民世論の急速な高まり、大手新聞社を筆頭にテレビ等マスメディアの果敢な批判記事、報道に少なからず、希望が持てた。そして、大阪堺市長選挙で示された市民的共同のたかまりに少しのお手伝いをした者として大いに勇気をいただいた。さて来年は午年、天かける天馬とはいかないが地に脚を着け、一完歩ずつ着実に駆けたいと思う。
 さて、写真は苦悩の人々をその無限の大慈悲の心で包み救うと云われる地蔵菩薩である。と云ってもこの「童地蔵」は嫁はんの作品でそれだけの功徳はないと思うが皆さんの心が「童」のように少しでも和んでいただければ幸いである。来年は良い年でありますように。

2013年12月27日金曜日

う~む、満足、満足(池波正太郎風に)

25日、京都・北野天満宮の「終い天神」に行ってきた。今年は、21日の四天王寺さんの「終い弘法」に行けなかったので 京都まで出かけた。境内と周辺の骨董市はそこそこの賑わいで、買い物もしやすかった。
 嫁はんが「買い物前にお腹に力を入れておきたい」というので境内の「長五郎餅」で熱いお茶と餅を食べた。ここの餅は大阪の「夫婦ぜんざい」のように二つ付いてくる。昼ご飯前とはいえ小さな餅でも二つ食べるとお腹に応えるので一つは紙に包んで持ち帰ることにしている。何よりも熱い煎茶が美味しい。
 私たちの向かいの床几に座ったおばさんが「火が点いてないのかな?」と独り言を言って席を立ったので手炙り火鉢を覗くとちゃんと炭に火は点いている。暫く手をかざしているとゆんわりと温まってくる。手が温まるぐらいの時間をかけ、お茶をいただいたら良いのにな~と思いながら薄暗い店内で一服した。
 勿論、こういう気分のいい時の、あとの買物はいいものが手に入る。私は【根来風のはかま(お銚子の)を対で・500円】を、嫁はんは店主に薦められ、彫刻刀2本と砥石を買った。遅い昼ご飯は「尾張屋」という蕎麦屋で「にしん蕎麦」をぬる燗を飲みながらいただいた。少し池波正太郎の気分になった。

2013年12月8日日曜日

新たな決意を!

6日夜の国会周辺
何が秘密か?もわからないままに「秘密保護法」が成立してしまった。自民・公明のゴリ押しで採決された6日夜、「法案反対!」の人の波が国会を取り囲んだ。TVでこの光景を見て、1960年の安保闘争を思い出した。と云っても当時、私は中学生で国会周辺を埋め尽くすデモ隊を映し出すTV画面を見つめるだけだった。
 その60年安保の時の首相は岸信介、いまの安倍首相の祖父である。後に「昭和の妖怪」と呼ばれた岸首相だが、「日米安保条約改定案」審議に衆参合わせて231時間をかけた。対する孫の安倍首相は今回の「秘密保護法案」の審議には衆参合わせてたったの68時間(いずれも毎日新聞調べ)という異例の短さだった。よほど世論のたかまりが怖かったのであろう。現に、政府関係者が「マスコミが騒いでいるだけ」「さっさと通した方が静かになる」と本音を漏らしている。

60年安保のデモ隊
そのマスコミの姿勢だが、「毎日」6日付の読者投稿欄に『法案反対に身を賭す紙面を』という意見が載った。「民主主義の土台を壊す法案に反対するというだけでは、単に記事を書いて掲載したとしか受け止められない。取材活動で記者が逮捕されても我々は正義のために戦い抜くとなぜ書けないのか」と。これに対して7日付の紙面トップに社説とは別に、主筆が『ひるまず役割を果たす』として「我々はこの法律の前に立ちすくまない。委縮するようなことがあればメディアは健全な民主主義に必要な存在たり得ないと思う。報道の原点を改めて確認し、同時代の記録者としての義務と責任をひるまずに果たしていく」と力強く応えている。 60年安保闘争の時代とは様々なことが変化し、比べようもないが、マスコミを筆頭に、法曹界、言論界、学者、文化人、映画界、宗教者など幅広い分野の人々が「強行採決」の暴挙に怒りを示し、「秘密保護法」反対の声を上げている。そしてそれを多くの国民世論の高まりが支えている。本当に、たたかいは今からだ、と思う。


2013年12月5日木曜日

安倍首相はいよいよ焦ってきているようだ。前回開いた福島県での地方公聴会で、出席した7人全員が「反対」「慎重審議」という意見で賛成は一人もいなかった。なのに、翌日衆議院で強行採決をやった。そして今度は参議院でも地方公聴会の開催を強行採決で決めさいたま市で開催した。共産党以外の野党は欠席し、意見陳述者も3人しか出席しなかった。(賛成2・反対1)いずれにしてもアリバイ作りをバタバタと済ませたという印象は免れない。
 たった2回の地方公聴会、それも「8対2」で圧倒的反対意見だったのに、安倍首相は「国会の中の議論だけでなく、広く国民の皆様の意見を聞いた」としゃーしゃーと述べている。この人には宮崎監督や吉永小百合さんら260人を超す映画人のメッセージ、浅田次郎日本ペンクラブ会長ら多くの作家、ジャーナリスト等から突き付けられたペン先も、そして国民の50%を超える反対の声も聞こえないのだろうか。いや、聞こえているはずだ、そして恐れおののき、この恐怖から一刻も早く逃れたいと焦っているのだろうと思う。国会周辺では3,000人が人間の鎖で国会を包囲した。いかにゴリ押ししようと、国民の包囲から逃れることは出来ない。