12,13日の両日、三重の津市で開かれた「第27回日本高齢者大会」に参加してきた。「ひとりぽっちの高齢者をつくらない」をスローガンに全国から5,300人(2日間延べ)が 集まった。
2日目の全体集会で、NHKチーフプロデューサー、板垣淑子さんが「老人漂流社会-このまちでくらしたい」と題して、記念講演をした。彼女は、今年1月の「NHKスペシャル」で、一人暮らしの老人が施設と病院を次々と移動せざるを得ない社会の現実を「老人漂流社会」と問題提起した現役プロデューサーである。取材の中で知り合った高齢者の話は会場の涙を誘い、この国の高齢者を取り巻く厳しい現実と問題点を強く問う内容であり、NHKにもこういう制作者がいるのかと思った。
もう一つ、心に響いたのは、三つの地域からの運動報告であった。福島県の代表は、「復興の最大の妨げになっているのが政府の原発事故終息宣言だ」と発言。新たな汚染水流失問題が起きているにもかかわらず、「再稼働発言、原発の輸出問題」が出てきていることは絶対に許されないと訴えた。沖縄の代表は、「オスプレイの飛行訓練を全国に広げることが沖縄の負担軽減になるとは言えない。現にオスプレイの配備増強が強行されたことがその証拠、拡散することにしかならない」と指摘し、政府のアメリカいいなりの姿勢を糾弾した。最後の山形の代表は、「山形県では高齢者世帯に関連する事件、(老々介護の果ての心中事件や殺人事件)が全国一、という不名誉な報道もあり、県にも働き掛け、県内初の高齢者大会を開き事件根絶を取組んできた。取り組みの結果、事件は無くなってきたが、安倍政権が進める社会保障の切り捨てで、悲劇が再び増加し、全国に広がるのでは、と心配している」と訴えた。
三つの地域の訴え、報告は安倍政権が進めている「アメリカいいなり」「財界いいなり」の政策が続く限り、日本全国どこにでも起こる、現に起こりつつある問題であることを明らかにした。来賓あいさつで共産党の佐々木衆議院議員は「日本で一番パワーのある集会、高齢者の皆さんは社会変革の先頭に立つ皆さんです」とアピールした。いま日本で一番元気のある高齢者がこの大会で経験したことを全国に持ち帰り、拡散することが何より大事で、そのことは、安倍政権が一番恐れることだと確信した。
特養の敬老祭のお手伝いから帰ってきました。
返信削除元気な高齢者は「ふさわしい年金額」を要求しましょう。
要介護になったら「ポストの数ほどの特養」を要求して入所しましょう。軍事費や利権関係の予算を止めれば福祉の充実は可能です。
家族介護は限界があります。一家心中が分かる分かるというような心で維持される老々家族介護が幸せでしょうか。
「家でポックリいきたい」というようなアホな願望を持たずに尊厳が大事にされる特養をつくって入所しましょう。
ひげ親父さん
返信削除昨日は堺市長選の応援、そして今日は三重の高齢者大会に参加と、ひげ親父さんの変わらぬ行動力には頭が下がります。パーキンソンとどのように調整しながら日々の行動を確保するかをいつも考えている身にはうらやましい限りです。
そんな難病と向き合いながら、私のできる分野で、いつまでも元気な高齢者でありたいと頑張りたいと思います。
去年から地元の「敬老の集い」への招待状が来てますが今年もパスしました。93歳の義父は一人暮らしを頑張っておられます。今回同行した81歳のOBも「やれることはやります」と活動して頂いています。こんな高齢者に囲まれて、少し若い年寄りの私は「恵まれた環境にいる」幸せの分だけ頑張っていこうと思っています。
返信削除演壇後ろの「イメージ垂れ幕?」がユニークですね。何を表しているのでしょうか
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