2013年9月25日水曜日

疲れた自分にご褒美

 杉本真人という作曲家をご存じだろうか、数年前、「吾亦紅」という自作曲で紅白出場を果たし、歌手としても注目を浴びたが、基本的には作曲家である。1949年生まれの64歳、いつもサングラスをかけ、少しくたびれた長渕剛を思わせるアウトロー風のオッサンである。
 これまで多くの歌手に楽曲を提供しており、玄人受けする、つまり夜更けのカラオケスナックで疲れたおじさんが好んで歌うような曲を多く作っている。
 私の好きな歌は、ちあきなおみの「紅い花」、小林旭の「水たまり」、あさみちゆきの「青春のたまり場」「黄昏シネマ」桂銀淑の「ベサメムーチョ」などなどである。作詞も手掛け、昭和の名残を引きずった詞とメロディーラインが初老のオッサンの「ココロ」をギュッと掴んで離さない。
 少し疲れたかな~と思う時は、you-tube の画像音声を聴きながら冷酒を飲む、と「紅い花」の歌詞のように、「疲れた自分が愛しくなって酒に唄う」という気分に浸り、疲れが目から融け出していく。

2013年9月23日月曜日

まぜていらん!!

子供の頃に使っていた「まぜて~」という言葉を思い出した。遊びの場で自分から言う場合に使う。相手が使う場合は「まぜたる」と言う。ビー玉や缶蹴りなど仲間たちが遊んでいるところに途中から参加したいとき、一応ことわりを入れる際に「まぜて~」と使う。言われた方は、たいがい「ええで~」と応えてくれるが、たまたまケンカしている相手がいる場合などは、「まぜたらヘン!」と拒否され、寂しく家に帰る事になるが、誰かの執り成しで「まぜて」もらえることになる。
 今日、堺の市長選挙の応援で「堺はひとつ市民のマーチ」という集会があり、友達のオジサンらと参加してきた。呼びかけには「みんなで御陵を大行進!!」とあり、集会の後、何故か仁徳陵の外周を行進することになっている。趣旨はともかく、会場には子供連れの若いお母さんやおじさん、おばさん、若い元気な若者たち、が炎天下にもかかわらず大勢集まった。集会では市長と市長の長年のお知り合い、という事で桂南光さんが挨拶をした。合い言葉は「堺はひとつ」である。
 相手候補を応援する橋下・維新の会は「大阪都構想に参加しない堺市は取り残される」と脅している。友のブログにもあったが、もともと堺は「自由と自治のまち」独立の町であった。「もの
のはじまりなんでも堺、三味や小唄もみな堺」と唄われてきた。そんな堺は埋立地に大企業を誘致し、関西経済のけん引役を果たしてきたが、大企業の身勝手な撤退により一転、苦しい台所をやりくりすることに、しかし、市のきめ細かい政策で徐々に回復し、政令指定都市にもなった。とまぁ~この辺は私の独断ではあるが、市の財政が健全化してきたことは間違いないだろう。
 そんな堺に 「まぜたる」から「堺の税収の3割をヨコセ!」と橋下・維新の会は言ってきているのである。大阪府知事は「堺市も一緒になって元気な大阪にしよう!」、「堺の仁徳陵を世界遺産にするため、イルミネーションで飾りましょう」とノタマわっているのである。誰が悲しくて、そんな大阪都に合併されなきゃいかんのか、と怒っているのである。「まぜていらん!」と多くの堺市民は思っているのである。

2013年9月15日日曜日

日本一パワーある高齢者たち!

12,13日の両日、三重の津市で開かれた「第27回日本高齢者大会」に参加してきた。「ひとりぽっちの高齢者をつくらない」をスローガンに全国から5,300人(2日間延べ)が 集まった。
 2日目の全体集会で、NHKチーフプロデューサー、板垣淑子さんが「老人漂流社会-このまちでくらしたい」と題して、記念講演をした。彼女は、今年1月の「NHKスペシャル」で、一人暮らしの老人が施設と病院を次々と移動せざるを得ない社会の現実を「老人漂流社会」と問題提起した現役プロデューサーである。取材の中で知り合った高齢者の話は会場の涙を誘い、この国の高齢者を取り巻く厳しい現実と問題点を強く問う内容であり、NHKにもこういう制作者がいるのかと思った。
 もう一つ、心に響いたのは、三つの地域からの運動報告であった。福島県の代表は、「復興の最大の妨げになっているのが政府の原発事故終息宣言だ」と発言。新たな汚染水流失問題が起きているにもかかわらず、「再稼働発言、原発の輸出問題」が出てきていることは絶対に許されないと訴えた。沖縄の代表は、「オスプレイの飛行訓練を全国に広げることが沖縄の負担軽減になるとは言えない。現にオスプレイの配備増強が強行されたことがその証拠、拡散することにしかならない」と指摘し、政府のアメリカいいなりの姿勢を糾弾した。最後の山形の代表は、「山形県では高齢者世帯に関連する事件、(老々介護の果ての心中事件や殺人事件)が全国一、という不名誉な報道もあり、県にも働き掛け、県内初の高齢者大会を開き事件根絶を取組んできた。取り組みの結果、事件は無くなってきたが、安倍政権が進める社会保障の切り捨てで、悲劇が再び増加し、全国に広がるのでは、と心配している」と訴えた。
 三つの地域の訴え、報告は安倍政権が進めている「アメリカいいなり」「財界いいなり」の政策が続く限り、日本全国どこにでも起こる、現に起こりつつある問題であることを明らかにした。来賓あいさつで共産党の佐々木衆議院議員は「日本で一番パワーのある集会、高齢者の皆さんは社会変革の先頭に立つ皆さんです」とアピールした。いま日本で一番元気のある高齢者がこの大会で経験したことを全国に持ち帰り、拡散することが何より大事で、そのことは、安倍政権が一番恐れることだと確信した。

2013年9月8日日曜日

選挙の応援テンポは?

堺の市長選挙について友人の住職と大いに語り合ってきた。当日は、もう一つの目的もあって、夕食後、住職の案内で見物しに行った。堺「開口神社」の布団太鼓の宮入である。
 何遍も言っているし、書いてきたが、やはり大阪人には布団太鼓のリズムが合っている。同じ大阪人でも泉州岸和田の「だんじり」の「そーりゃ、そーりゃ」は馴染まない、これは感性の問題だろうが。まぁ、それは人それぞれ。
 当夜は4台の太鼓台が揃って宮入りしたが、やや興奮気味の老人(私の事)がカメラを向け「法被の背中の紋を見せて」くれとか、「担ぎ棒に触わってもいいか」と無理を言ったのだが、若い人たちは快く応じてくれた。というか、本当に礼儀正しい。それと、別の写真には写っているのだが、法被姿の若い娘たちのファッションが変わってきているのに驚いた。法被と白いパッチは変わらずだが、へそ丸出しの胸当ての晒一本である。でもそんな娘たちも、いざ太鼓台の担ぎ出しになると大きな団扇で一生懸命、景気をつける。
 30分ほど見学したが宮入にはまだ少しかかるだろうという事で当夜は堪能して帰宅することにした。で、肝心の堺市長選挙の事だが、ビラを配っているときの市民の反応も悪くない。「ダブルスコア―で勝たんと」と鼻息の荒い友人もいる。ここにきて、橋下・維新は「堺はつぶしません」と大阪市長選挙や、地下鉄民営化の時と同じ嘘を言い始めている。しかし、選挙は分からない、気を緩めた方が負け、というのが鉄則。13日にはもう一度老人たちが宣伝行動に入る。「そーりゃ、そーりゃ」いや違った。でも、選挙の時は少しテンポのあるリズムの方が合っているような気がする。