2010年10月30日土曜日

ビジネス街の癒しスポット

 御堂筋の本町寄りに南御堂会館があります。その南側の石垣に可愛い石像が、地蔵さんだとか、謎の石仏とか言われていますが会館の人もその由来は分からないという事です。ただし、この石垣の由来ははっきりしていて、大坂夏の陣、冬の陣で落城した大坂城の石垣を後年、徳川幕府から寄進を受け、御堂建立の際に石垣に使ったという事です。この石像が大坂城の当時からあったものなのか、はたまた、御堂の石垣を造営する際、石工が遊び心ではめ込んだものか、よくわかりません。 
 石垣のあちこちには焼け焦げた跡があります。大坂城落城の際のものか、はたまた昭和20年3月の大阪大空襲によるものか知る由もありませんが幾歳月、ビジネス街の片隅に、人知れず座り続ける石像に心が「ほっこり」とする癒しのスポットです。     

                                

1 件のコメント:

  1.  15世紀末、虎狼のすみかの如く荒れ果てていた大坂に蓮如さんが坊舎を建てようとしたときに、土の中から(難波の宮のものであったかどうかは知らないが)大きな石がごろごろ出てきたのが石山・・石山本願寺の名の由来。とすれば、廻り廻って南御堂でほほえむ石ころの遠い歴史にも夢が広がります。

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