2019年10月11日金曜日

森友問題を終わらせない!



 昨晩、「森友学園問題」を考える会が近畿財務局が入る大阪の第四合庁前で宣伝行動をした。今回は会の要請に応え、近畿財務局OBも6人参加し、これまで国公大阪退職連として近畿財務局OB有志を支援してきた経過もあり夕方5時半からという時間帯だったが会長以下3人が参加した。

 当日は、これまで「森友学園問題」を追求してきた木村真豊中市議が提訴している所謂「契約書黒塗り国賠訴訟」の控訴審裁判があり、その流れの中で合庁前宣伝が行われた。
 今回も傍聴は出来なかったので報告集会に参加したが集会で木村市議の口から出たのは「今日で結審となりました。」「1217日に判決となりますが多分一審支持の判決となるでしょう」という残念な報告だった。その後で、大川主任弁護士も「まあ、こんなもんでしょう、最近の控訴審では「1回結審」が原則のような実態なので、こういう進行もあるとは思っていたが」と述べた。

以下、大川弁護士のブログから。

私が、控訴理由書の要旨を口頭で述べる。
そのポイントは、

 森友学園は「非公開」を望んでいないこと、

 森友学園が望んでいないのに、勝手に非公開にするのは、全て開示すると「8億円値引き」の根拠が無いことが判明し、つまるところ、「非公開」は近畿財務局のためのものであることが本件事件の本質であると述べ、くれぐれも、情報公開法の解釈論に矮小化しないように口頭で訴えた。

(しかし裁判所は後述の通り、この訴えを聞かない)

そして控訴人は、4人(籠池氏、池田氏、キアラ設計者、元森友代理人弁護士)の証人申請を行った。 
さてここからである。
 裁判所は被控訴人に「原審準備書面で「森友学園が要請があったと主張しているわけではない」と述べてる意味は?」と聞く。

 被控訴人は「非公開の根拠ではない、という意味です」と答える。
 裁判所は「原審で池田陳述書が出ており、そこでは、森友学園の要請があったと出ているが」と聞く。
 被控訴人は「そのやり取りは、不開示決定のやり取りではない」と答える。
 さらに証人について、被控訴人は不要とするのであるが、池田証人は今も出廷は難しいと述べる。

 以上を受けて、裁判所は、「本件は情報公開法の例外に当たるかどうかが争点」と述べて、従って、証人は必要ないので却下すると述べた。(このとき木村市議から声が上がった。「ごみのことは原判決にも書いている争点でないか!」)
 裁判所はさらに、「これで弁論終結します。判断するのに熟している」と述べた。(このとき木村市議は「まだ10分しか経ってないのに何故熟しているのか」!)
 そして裁判所は、次回判決は1217日午後115分と告げてこの日の裁判は終えた。
 まあ、これが、安倍政権下の今の裁判である。
 たった1回の公判で、判決が書けるのか、というのが素人の私の感想だが、以前のブログで書いた様に、不開示を違法ではないとした地下のゴミについて森友学園側が「公にされたら困るから」と財務局に泣きついたのならともかく売却したら終わり、のはずの財務局が何故住民感情まで持ち出し、学園側の不利になるからと不開示にするなどというこじ付けまでして判決を下したのか?
 という素朴な疑問に今回の裁判長も応えようとはせず、結審にした。本当に大川弁護士の言うように「これが、安倍政権下の今の裁判である。」なのか? 
 報告集会では傍聴をしてきた宮本岳志前衆議院議員も発言報告をした。「木村さんの裁判の結果は悔しいが森友問題はこれで終わりという事ではない、今も『不動産鑑定評価書』を追求するというたたかいが開始されている」と新たなたたかいの決意を述べみんなを励ました。


 こうした流れの中での合庁前の宣伝行動だったので私は近畿財務局に怒りをぶつけるような宣伝行動になったらまずいな~と思っていたがマイクを握った木村市議や宮本さんのスピーチは「財務局職員の皆さん、森友問題の解明のため力を貸してください」「真面目に仕事をされている皆さんのご苦労に対し、現場に責任をなすりつけ財務省幹部は不起訴となり、責任も取らず栄転までしている、こんな事が許されていいのでしょうか」と非常に抑制のきいたかつ、財務局職員の心に訴える内容だった。
 そして「今日は財務局OBの皆さんも参加していただいています。OBとはいえ、いやOBだからこそ、皆さんに直接訴えるということにためらいもあったと聞いていますが参加を決断していただきました」と参加OBにも配慮するスピーチだった。

 急な呼びかけだったので退職者会の参加も少なかったが「森友問題をおわらせない!」たたかいは続く。

1 件のコメント:

  1.  この記事も抑制のきいた良い記事だと思います。そのあたりは今後も十分に気を付けてお願いします。
     行政府が(つまり首相が)司法や立法を統制するのを独裁と言います。そういう国が独裁国家です。
     さらなるSNSでの発信を期待しております。

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