いくらか涼しくなったと思ったらここ4~5日、真夏を思わせる照りつけが外出の足を鈍らせる、と言って家にいるのも面白くないので箕面の栗屋さんまで初栗を買いに行った。
顔なじみのおばさんは「今年は昨日から店を開けましたが後4~5日したら粒の揃ったのが入りますよってに」と言いつつ、「初物ですから」と選って袋に入れてくれた。
翌日、栗ご飯にするため嫁はんが鬼皮まできれいに剝ける専用の道具(クリクリ坊主というらしい。)で「これハマる」と嬉しそうに剥いた。
今年も一粒も虫が入っておらず美味しく栗ご飯が炊き上がった。
栗ご飯の横のポテトサラダは私の得意料理の一つで、材料はメークインとハムとゆで卵、それをマヨネーズでまとめるというごく基本的で簡単なものである、が、それ以外にベーコン(塩気)とチョリソーソーセージ(ピリ辛)をフライパンで炒め、茹で上がりマッシャ―で潰したポテトに混ぜ込む、量は多くても少なくてもいけない、ころ加減である。
さらに、そこに粒マスタードとバルサミコ酢を混ぜたものを振りかけ完成である。キュウリは水気になるので入れない。
そして後ろに2本並んでいる日本酒、左の一本は奈良・三輪の西山酒造(奈良市内の春鹿の西山酒造とは別)の辛口純米酒の「切辛」(せっから)と読む。
以前、退職者会で歴史の里歩きと酒蔵見学で訪れた際、試飲で気に入り、値段も手頃(4合瓶 1,540円)でずっと飲み続けている。
ただ辛いだけの辛口ではなく、米の旨味が感じられる辛口に、という蔵元の口上に乗った訳ではないが秋の冷気を感じるには最適のお酒(冷酒)だ。
もう一本は、石川県の農口尚彦研究所がつくる、純米無濾過生原酒である。酒蔵の名前も変わっているがこの農口尚彦という杜氏は能登杜氏四天王の一人で引退していたが若い後継者を育てたいということで自ら社主となり、働きやすい環境をめざし、社員寮まで完備する酒蔵(会社)を建ち上げた。
こちらは少々高く、4合瓶で2,475円である。
などと一講釈ぶったが日本酒の奥は深い、純米、吟醸の区別ぐらいまではわかるが山廃やら、無濾過などと云われると「日本酒辞典」でも引っ張り出さなくては分からない。
そんな難しい講釈は横に置いといて早く涼しい秋が来ないかな~と待ちわびつつ旨いお酒を少しずつ頂いている。
初物の「栗ご飯」とは格差がありすぎる感じがしますが、わが家は「零余子ご飯」です。孫の凜ちゃんはパクパク食べてくれます。
返信削除薄口問答の久しぶりの更新記事、楽しく読ませてもらいました。
返信削除