2016年9月7日水曜日


 台風被害のニュース画面を見ていて気になることがあった。老人グループホームを襲った大量の流木の事である。根っこの付いた流木だけでなく大きな丸木が多数施設を取り囲んでいた。
 最近、yamashirodayoriで見た三浦しをんの「神去なあなあ日常」という小説を読み始めた。都会の若者が無理やり山奥の村に閉じ込められ、慣れない山仕事に苦労するという導入部分しかまだ読んでいないが山林の育て方、伐採の仕方などが村人との交流、というより格闘の中で事細かに描かれている。
 そんな小説を読み始めた中で今回の台風被害のニュースを見て、前々から思っていたことが胸の中で膨らみ始めた。
 最近の異常気象は確かに観測史上初とかの文字が並ぶように過去に類を見ないものだろうとは思うが、それにしてもこの被害状況は異常というか、多すぎるように思う。異常気象の所為だけだろうか?日本の国土が脆弱というか自然災害に耐えきれない事になっているのは確かだろう。
 その要因の一つが林野行政にあるのではと思っている。植林―育成―間伐―伐採―出荷という素人の私が考えるサイクルが滞っているのではないだろうか、でなければあんなに丸木(枝を払った木の事)がごろごろと積み上がる筈がないと思うのだが。

4 件のコメント:

  1.  問題は多方面にあると思いますが、林業でいえば杉や檜等の針葉樹は根の張りが弱く保水力や土の保全力が弱いと言われています。
     山を畑のように考えて完伐して単一の針葉樹だけを植えるという発想が現代人の驕りなのではないでしょうか。私も本を読み返してみたいと思います。とりあえず書架から取り出した本は、「鎮守の森」宮脇昭、「魂の森を行け」一志治夫、「森林と人間」石城謙吉、「ブナの森を楽しむ」西口親雄、「照葉樹林文化とは何か」佐々木高明です。

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  2.  「針葉樹は伐採すると切株は死に根は腐る。なので土砂が流出する。広葉樹は根株から萌芽してまた樹林が形成される。一貫して根は土砂を掴んでいる」(ブナの森を楽しむ)ということですから、混交林であるべきなのでしょう。

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  3.  ひげ親父さん、昨日は兵庫の会の世話人会でした。夜の懇親会には、スノウさんも参加し、久しぶりに旧交を温めました。その際、ひげ親父さんの記事更新が少ないのが話題になりました。頑張ってください。
     世話人会の話題はやはり、現職組合の元気のなさと、退職者の会の減少傾向対策です。
     この点では兵庫では、7月に私が提案し、瓜生さんというネットに強い世話人さんの実務処理で、立ち上げた「ロータイネット兵庫」という部内向けの掲示板に期待をしています。現在会員はまだ13名ですが、これからは、現職職員でネット活用が当たり前という退職者の増加が見込まれますので、その人たちが自由にモノが言える受け皿にもなるのではとなればと思っています。
     今後このツールが発展すれば、大阪と兵庫くらいから始め、いずれ近畿圏がカバーできる掲示板にならないか、とひそかに期待しています。
     労働省出身者であればだれもが会員になれ、自由に意見交換できるツールです。あわよくば、現職組合員との本音トークの場にできるかもしれません。のもう少しめどが立てば一度意見交換してみてはと思っています。
     その節はよろしく。

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  4. すごいですね、ネットで繋がることの重要性はひしひしと感じていますので大いに期待しています。私も元気出して更新していきたいと思います。

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