今やNHKを筆頭に政府の御用報道機関になっているマスコミが多いと思う。いつも通っているプールで読む「読売新聞」の読者投稿欄には安保法制についての投稿は、ほとんど掲載がない。読者全てが法案に関心がないとは思えない。比して毎日新聞には、ほとんど毎日のように戦争法案に対する批判、反対の投書が載る。NHKにも報道の自由を守る人々がいる事も関係者を通じて事実として知ってはいるが。
そんな中、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と云われるfacebookやLINEを利用したWebサイトが元気だ。連日国会周辺を取り囲むSealdsや個人参加の市民たちの活動を報じている。というより、SNSを通じて行動に参加しているのだ。
一昨日、元の職場の人たちの支援に昼休みデモに参加した時、OBの皆さんに「今閃きました。これから私たちは大阪OLDsと名乗り、年金引下げ反対や、戦争法案反対のたたかいに立ち上がりましょう!」と呼びかけた。そしたら昨日の晩、ツイッターに「OLDs巣鴨から訴える」という朝日新聞の記事が紹介されていて、先を越された、という新鮮な驚きを感じた。
そして今朝は、TVの人気モン、笑福亭鶴瓶さんがTVの対談番組で、自身がお笑いの仕事を大事にしていることもあり、本流でない政治の話は放送の場ではしてこなかったと告白。しかし憲法解釈の変更は「絶対したらアカンと思っている」と明かしたという事だ。
対談相手の樹木希林さんが「今これは戦後70年の番組だけど、このままでは戦後80年の番組が作れなくなるかも」と話すとこれに同調し、「家族で乾杯したいがために言ってるんですよ」と自身の出演番組に引っかけて戦争法案反対の立場を表明した。
また、6日のツイッターでは阪神タイガースのマートン選手が広島の平和祈念式典に多くの参列者の中の一人として個人参加していたというツイートもあった。
このように、一般新聞報道には載らない、(載ったとしても遅れて載る)多くの情報が溢れている。
巣鴨のOLDsの記事には同じように思いました。
返信削除ひげ親父さんがおっしゃる通り、SNSは大切です。酒席で気炎を上げているだけでは不十分です。この話は繰り返し繰り返し語らなばならないと思っています。
話は何も難しいものではなく、とりあえず読んでみる。共感した記事には『いいね』『リツート』『コメントしてみる』も十分意味があると思います。ただ私は、ブロガーの『コメント返し』も大切だと思います。それは「和道さんのブログ」から学びました。
ひげ親父さん、貴方の大手メディアの報道姿勢に対する、苛立ちと不信感、まったく同感です。7月31日の朝日新聞の13面、『耕論』に、「池上彰の新聞ななめ読み」の連載記事が掲載されていましたが、この中で池上氏は、読売新聞が7月27日に調査結果を紹介した世論調査では次のような驚くべき質問文章を設定していると批判しています。「安保法案は日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するために、自衛隊の活動を拡大するものです。このような法律の整備に、賛成ですか。、反対ですか」。こんな聞き方だったら、賛成と答える人が大勢出でそうです。設問で答えを誘導していると言われても仕方ないでしょう。それでも賛成は38%、反対は51%でした。池上氏の指摘は、読売新聞という巨大な報道機関が公正さを旨とするメディアという衣を着て、いかに卑劣な世論誘導をしているかを反論の余地なく明らかにしています。そしてそんな卑劣な誘導にもかかわらず、反対が大幅に賛成を上回ったというのです。私はここに希望を見出しています。今回の戦争法案に反対する国民の意思が、かつてなく健全だと思うのです。ひげ親父さんが記事中で紹介してくれた「こんな人まで反対を表明している」という驚きこそが、これまでの安倍暴走に対する運動との、決定的な違いではないでしょうか。「いま日本で何かが変わろうとしている」と思えてならないのです。
返信削除最初に戻りますが、巨大メディアに対する苛立ちや不信感も、このような民意の質的・量的変化が次第にメディアの姿勢も変えていくのではないでしょうか。