2014年2月14日金曜日

チョウゲンボウ、その後

今朝の雪で白くなった
わが家のベランダに来た「チョウゲンボウ」のその後の報告である。結論から言うとあれ以来、姿を見せていない。雀は相変わらず、食事に訪れている。今度の出来事について、写真も添えて、「日本野鳥の会・大阪支部」に報告と相談をし、今日、その返事を頂いた。概略は次の通り。
「ベランダにチョウゲンボウが来るとはうらやましい、と皆が申しております。」、「お尋ねの雀への餌やりですが 雀も数が減ってきており、また冬場、餌が少ない時期限定であればいいと思います。」(会には糞の問題で困っている等の相談もあるらしい)、「(私が人工的な環境、雀の餌やり、をしていることついて)チョウゲンボウは大阪府下では増加傾向にあるようで目撃情報も増えています。
マンションがタカ類の好む『崖』の様です。
チョウゲンボウが人工的な自然に対応したのではないでしょうか」という好意的な返事で何となく安心した。今日14日は「バレンタインデー」、菓子業界の策謀や、とかヒネた見方もあるが、友チョコであれ、義理チョコであれ、貰えるものは貰っておこうというのがオヤジの魂胆、呉れる方も貰う方も下心などあろうはずもなく、淡い期待など今日の雪のように、す~っと溶け去っております。どんどん頂戴!

野鳥の会写真より

2014年2月9日日曜日

昔のグルメ本

念願のお菓子を食べた。京都・村上開新堂の「好事福盧」(こうじぶくろ)である。少し大きめの紀州みかんの中身をくりぬき、それを絞ってジュースにし、ゼラチンを混ぜて、くりぬいたみかんの皮に戻し固めたものである。
  好事福盧の事を知ったのは池波正太郎氏の食べ物エッセイの名著「食卓の情景」を読んで、である。今から30年程前に「鬼平犯科帳」にはまり、作者の池波さんがエッセイの名手、特に食べ物に関する著書が沢山ある事を知り、片っ端から読んだ。その最初に読んだのが「食卓の情景」で、その中に「好事福盧」の事が出てくる。
 新国劇の演出をしていた池波氏が京都で舞台稽古をした折、これを買ってホテルのベランダに箱ごと出しておき、稽古を済ませてホテルに帰り、暖房の効いた部屋でひんやり冷えた「好事福盧」を食べる情景が見事に描かれている。
 これを読んで、長年いつかは食べたいと思いつつ、季節のもの(紀州みかんが出回る)であり、予約制だと書いてあることもあってなかなか口にすることが出来なかった。それが、昨日、京都の高麗美術館に出かけた嫁はんが「土産やで」と二つ買ってきてくれた。
 昨日は昔、仕事でいろいろお世話になった方の告別式で当時の仕事仲間が四人集まった。7~8年ぶりの人もいて、「久しぶりだから」と軽く一杯のつもりが昔話に花が咲き、かなり酔って帰りの電車は駅を2回ほど乗り過ごし、9時前に帰った。という訳で、まさにドンピシャの「好事福盧」だったわけである。ミカンジュースにキュラソーを入れ、と本には書いてあったが砂糖などを入れない、誠にあっさりとした、思い描いていた味と一致したものであった。
  実際に食べに行くかは別にして、このような食べ物、今でいえば「グルメ本」を読むのは楽しい。そんなグルメ本のはしり、というか元祖のような本がある。
 一昨年亡くなった大阪を代表する作家・藤本義一氏が書いた「大阪たべあるき地図」である。昭和54年5月発行とあるが、私が夢中になって読み、実際に食べに出かけたりしたのは昭和60年ごろだったと思う。この本の中にも「グルメ」などという言葉は一切出てこない。出てくるのは「食い倒れの街・大阪」であり、ホルモンや、オムライスなど大阪発祥と云われる食べ物や、「淡口・濃口」醤油にまつわる話が満載である。
 勿論、食べ歩きであるから、大阪キタ・ミナミを中心に504軒の名店が網羅されている。友達に連れて行ってもらった「正弁丹吾亭」や今も時々食べに行く「吉野寿司」などの名店から安く、おいしく飲める店などが満載である。しかし、大阪の街の変貌も激しく、このうち何軒が今も商売を続けているかは分からない。いつか、訪ね歩いてみたい気もする。

2014年2月2日日曜日

わが家の「ダーウィンがやって来た!」

ピンボケだが横顔にチョウゲンボウの特徴が
ついに撮りました。まさしく「チョウゲンボウ」です。少し、興奮気味だが、顛末を報告する。
 我が家の朝のベランダは、雀の餌をねだる声で賑やか、朝食のパンの耳を細かくしてあげているからだ。かれこれ4~5年になるだろうか、いつも十数羽がやって来る。わが家のマンションのベランダは南に面しており、向かいのマンションとは駐車場を挟んで切り立った崖のように囲まれている。
 正月明け頃からだっただろうか、その囲まれた空間を鋭い翼をした鳥が何回か、飛び回るのを目撃していた。一度は我が家のベランダの雀を狙ってか、ベランダのフェンスに急接近する姿を目撃した。鳩でもない、トンビでもない、明らかに猛禽類の雰囲気がして興奮した。それからは、いつも近くにカメラを置いておく様にしていた。それが昨日、嫁はんの「大きな鳥がいてる!」という声でベランダを覗くとまさに、何回か見かけた鳥がベランダのフェンスにとまっている。直感で「チョウゲンボウ」だと思った。震える手でカメラを取り出し、写そうとする直前、飛び去った。そして今日、四時過ぎ、カーテン越しに黒い影がバサッという感じでベランダのひさしから落ちてきた。これは、と思いすぐカーテンの隙間から覗くといた!横顔しか見えないが、眼の下から胸元にかけて黒い線が見える。間違いない、「チョウゲンボウ」だ。そして何とかカメラに収めることが出来たのがこの一枚。2枚目を取ろうとしたが飛び去って行った。
 興奮が冷めて、冷静に考えると、やっぱりこの場所を狩場にしているようだ。現にこの後すぐ、ベランダのプランターの陰でコソコソと音がするので覗いてみると雀が1羽飛び出していった。隠れていたのだ。む~こうなると悩む。我が家に食事しにくる可愛い雀が餌になる可能性は大である。しかし、ひょっとして、泉大津のホテルのベランダに営巣し、子育てをしている「ハヤブサ」のようになってくれないか、という期待もある。で、今は、雀に餌をやるべきかどうか悩んでいる。