私の愛読書「幻の河内弁」に面白いことが書いてある。日本の政党状況(昭和58年発行の本です)を「うどん」に例えて、河内のおっさんが若いもん(者)に説明している、という図になっている。
うどん-自民党や、うどんなしでどんなうどんも造れんように、自民党なしで日本の国は造れん。
あぶらげ-中道政権のボスや、今のところ公明党というところか。
かまぼこ、ネギ類-各々は多党化時代に似とる。賑やかさを好む国民にしたのは財界の失権や。まあ、どんなうどん食べても、かまぼこがあるよって民社党や。ネギもあるから新自由クラブとゆうとこか。
この段階までは、うどんの見栄えを良(よう)しているようなもんで、白いうどんのお飾りや。自民党の提灯持ちや、分かるやろ。
汁-これが社会党や、味のないうどんに味付ける訳や。社会党ちゅう奴は、元々可哀想な存在で自民党と伯仲勢力があって当然の党やのに、「うどんは汁によって食べられる」とゆうような発言するさかいに間違いが起きる。
七味-これが問題やねん、共産党や。若いもんは元気がええもんやから、仰山入れよるし、年寄りは刺激がきついと体に悪いとゆうて入れよらん。昔から、青年は改革を志し、中年になって大勢を理解し、老いてまだ志あるものは馬鹿、とゆうてきたもんやけど、こればっかりは、食べる人の味付け加減でどないでもなるよって難儀なこっちゃ。若いもんは承知でやりよるし、病気みたいなもんで、そのうち直る。という事で「うどん」による政治評論を終わるッ。
あ、そやそや、忘れてた。うどん食べる人は「国民」で、国民は多党化時代の来ることを希望しとらへんで。自民党に云うといたるけど、ゼイタク身に付けさしてから、辛抱せい云うたら、このままゼイタクさせてくれる党ないやろかと思いよる。「国民は、うどんに味付けする汁は求めても、汁を飲むためにうどん求めたりせん」ちゅうこっちゃ。ほなら終わる。
河内弁を知らない人には分かりにくいし、時代背景も変わっている。そもそも政党に対する認識も著者の個人的なものだが、共産党に求める国民の想い、というものを野次馬的に表現するなら、「山椒は小粒でピリリと辛い」的な表現を使う人は私の周りにも沢山いるし、ややもすると、政界のご意見番や、したり顔のコメンテーターにもこの類の御仁はいる。この本のように、「七味は多すぎたらアカン」と思っている人は多いのかもしれない。
しかし、時代は激変し、期待された民主党は保守政党に先祖返りし、ならばと創られた「第3極」も結局、自民党の補完勢力であることが明らかになりつつある。どう考えても自民党に正面から対抗するのは「小粒」ながらも共産党しかないのでは、と開票速報を見ながら思った夜だった。
追記ー若い頃は「インスタントラーメン」を前に深夜まで開票速報に見入ったものだが、最近は出口 調査とやらで開票前から当確のテロップが出る始末で、白けて早々と床に就いていたが今回ばかりは、深夜1時過ぎまで見入った。勿論、ラーメンを食べるほどの胃袋はなく、冷たいお茶を飲みながらではあった。
土地柄、革新的な者が世の中の話題になることが多い我地方ですが、現職の国会議員よりも、山椒の得票が多いのには驚きましたが・・・・
返信削除高知選挙区浜川百合子さん24%はすごいことです。1人区で風穴を開けるのは高知をおいて他にありません。全国の共産党のファンもそれに劣らぬ高い目標を持つべきでしょう。
返信削除だとすると、古い知人や知らない人に電話をして良しとしているようなレベルでいけないことは明白です。
いろんな個性を持った共産党のファンが、自分の言葉で大いに発信することです。浜川さんの躍進の力の中でのネット発信力はすごかったと思います。
その意味では、共産党ファンのコアな部分の頭の古さ、進取の気風の欠如は度し難いと思います。徹底的に反省すべきです。
得票率でいえば全国断トツのトップですね、将来の大器の予感がします。
返信削除