2012年7月22日日曜日

これも節電対策!

 最近我が家の夏の恒例行事になりつつある万博公園の「早朝観蓮会」、最終日の今日出かけた。蓮の見頃は少し過ぎてはいたが、毎年のお楽しみ行事、今年は「能勢の人形浄瑠璃」の公演があるというので最終日だが出かけた。蓮池の隣に臨時の舞台をかけた会場は、7時半という早朝にもかかわらず、用意された椅子も満席になっている。今日、公演するのは「能勢人形浄瑠璃鹿角座」という一座。解説書によれば「古くから親しまれてきた〈能勢の浄瑠璃〉は、太棹三味線と太夫の語りによって物語が進行する『素浄瑠璃』といわれる渋い座敷芸で、今日まで200年にわたり伝承されてきた能勢の大切な芸能」という事である。この永く伝えられてきた土地の芸能を次の世代に繋ぐため、人形・囃子を加えて〈能勢人形浄瑠璃〉として1998年にスタートした。スタートにあたっては、義太夫の太夫以外は、すべて一般公募し、応募した主婦、教師、OL等が文楽協会の人間国宝-竹本住太夫や三味線の鶴澤清介らの本格の指導を受け、日々研鑚し、2006年には『能勢人形浄瑠璃鹿角座』を旗揚げしたのである。

「して、かかさんの名は~」 人形遣いはすべて女性。
 つまり、古い伝統芸能に人形浄瑠璃の要素を加えた『21世紀に誕生した伝統芸能』という事になる。昨今話題の「文楽」もスタートは、元々あった浄瑠璃-義太夫語りと人形芝居が結びつき、近松門左衛門という作者が当時の世相をうまく取り入れ、大衆の喜ぶ人気芸能と成っていったと云われている。「鹿角座」も同じような道を歩んでいるようで興味深い。今日の公演は、オリジナルの「能勢三番叟」と「傾城阿波の鳴門-子別れの段」のミニ公演であったが、充分に楽しませてくれた。
 梅雨明けと同時に、「節電、ゞ」とセミの鳴き声の大合唱が聞こえてきますが近くに公園のある方、早朝の散歩と暑い日中は「図書館」で過ごすのが宜しいようで。

1 件のコメント:

  1. !季節に似ず涼しい早朝でしたから素晴らしいイベントだったのでしょうね。
     人形遣いは全て女性とのこと、未来を切り開くのはおばさんですね。オヤジやジジイは何をしているのでしょう。

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