久しぶりに奈良の新薬師寺へ。嫁はんが習っている「仏刻教室」で現在十二神将に挑戦中。写真では掴みにくい立ち姿のバランスを実物で、という事で私もお付き合いで。
過去に何回も拝観しているが視力の衰えか、なんだがみづらい、堂の片隅では十二神将の色彩復元の様子が映し出されている。バサラ大将の極彩色につつまれた甲冑服の艶やかさ、怒髪天を突く、というその髪は炎のように赤い、CGの威力の凄さに驚いた。
今回初めて知ったことは、お寺の命名と国が命名したお名前が違うという事。元々の命名も様々な謂れがあるようだが、素直にお寺の呼称に従うべきではと思う。
新薬師寺には「おたま地蔵」というのがあるが、本日は扉が閉まっていて拝観出来ない。その代わり、という事ではないが今まで気づかなかったが地蔵を主とした石仏が集められ、土壁の前に並んでおられる。
東大寺周辺の修学旅行の喧騒とは縁遠い、此処には皐月の風の音までが爽やかに聞こえてくる。
新薬師寺を出てすぐのお宅の横の崩れかけた土塀の上にたくさんの緑が。この時期の緑の色は本当に優しい、盛夏の陽光を撥ねつける力強さは無いが、優しさの中に蓄える若い力を感じさせる。
国を挙げて復興が叫ばれている。外国からの力強い援助の申し出もある、自衛隊も頑張っている、GWには大勢のボランティアが駆け付けた。
しかし、この力で一気呵成に、とはいかないだろう、皐月の新緑の優しさの力が必要になってくるだろうと思う、その時は何か出来ることが来るのではないかと思っている。
奈良の御寺はガラスも何もない仏像の前に、あっさりと「国宝」と書かれている自然さがいいですね。
返信削除でも、近頃の新薬師寺にはチョッと違和感を感じました。
今に生きる仏教にしたいという気持ちが若干空廻りのような感じを受けたことがあります・・・。