2020年7月17日金曜日

GoTo予算を医療に回せ!


政府が進めようとしている「Gooキャンペーン」がゴタゴタしている。そもそもこのキャンペーンの目的は、下の写真の通りの趣旨であり、1,7兆円もの巨費を投入するコロナ対策予算である。
 そして目的のところに2回も記載されているように「感染症の流行収束後に」このキャンペーンを実施するとしている。
 そもそも「Go Toキャンペーン」は、感染拡大の一途を辿っていた4月初旬に政府が第一次補正予算案で経済再生の目玉として決定したものだが当初から野党などは「今やることか」「Goo予算を医療関係に」と国会で批判、要求してきた。
 にもかかわらず、何故、いまこのタイミングで、という疑問は拭いきれない。そしてこのゴタゴタの元になっているのが国と東京都のいがみ合いだ。
 小池都知事は「現在の感染状況を踏まえると、実施の時期とか、その方法について改めてよ~く考えていただきたい」と国に注文を付けた。
 これに腹を立てたわけでもなかろうが、政府は昨夕「Gooキャンペーン(正式にはGooトラベルキャンペーン)から東京都を除外する」と発表した。
 一体このゴタゴタというか、ドタバタは何なんだろうか。

 ooトラベルキャンペーンは日本全国の旅行者に一定の割合で旅行代金や宿泊費の割引補助をするというものだ。目的でも言っているように感染収束後の需要喚起を促すものであって感染者の抑制を目的とするとはどこにも書いていない。であるのに、感染者が急増しているから除外するというのはどういう理屈からなのかさっぱりわからない。
 結局、政府の言うことに異を唱えるならば外すということだけなのか。しかし、このキャンペーンには東京都以外にも大阪も、東京周辺の県からも批判は出ていたにもかかわらずだ。

  こうした状況で政府や経済界が必ず言うのは「経済を回さなくては」という言葉だ。吉村大阪府知事も常々、「コロナで死ぬ人、経済(休業要請)で死ぬ人がいる。社会経済を回していくことも必要」というフレーズは、経済的な被害を受けていない人にとっては「そりゃそうだ、経済も回さないと」ということになる。
 ただここで考えなくてはならないのは、経済で死ぬ人を救うためには、危険を冒してでも夜の街に出掛ける、旅行にも行く、という事ではないはずだ。

感染が収束するまでは、政府の責任で休業しても安心して暮らせ、事業再開できる最低限の補償をすることだと思う。その原資は、膨大な防衛予算、その中にはF35戦闘機147機分約6兆円を含むアメリカ産の兵器の爆買い予算、総額7兆1500億円といわれる予算がある。

こういうことを言うと「北朝鮮からミサイルを撃ち込まれたらどうするんだ」という意見が必ず出てくるがそんな心配はコロナ感染が収束した後にやればよい。
今は、目の前のコロナ感染の増大とその影響で苦しむ事業者と国民がいる、これを救うことが先ず何より政治の重要な役目であるはずだ。
 

5 件のコメント:

  1.  今年予定されていたオリンピックの延期に伴う「損失補填」という業界向け選挙対策なのでしょう。
     「羊頭狗肉」。森友などと一緒の不正と同じです。
     無症状だけど陽性の観光客が全国にウイルスを撒き散らし、お盆明けの8月下旬には地獄の様相を呈していなければ良いのですが。
     それにしても、公明党の国交大臣も無能で有害ですね。きっと仏罰があるでしょう。

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  2.  乙部宗徳氏のFBによると、
    「GoToトラベル」受託団体、安倍自民と〝蜜月〟とゲンダイ7月17日発売。事務手続きの委託先である「ツアーリズム産業共同提案隊」に名を連ねる全国旅行業協会の会長を二階幹事長が務めていることは以前から言われてきたが、「全国旅館政治連盟」が1年間で自民党の18議員の政党支部に献金をしていることを報じている。

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  3. 久し振りのひげ親父の記事更新で安堵しました。期待していますのでこれからも頑張って下さい。「GOTO」は電通や大手旅行会社、パソナを儲けさすためのものと理解しています。

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  4. スノウさん、お久しぶりです。ここに書くときは、つい身構えてしまうのでフェイスブックの方が多くなってしまいます。もっと気楽に書いていきますのでよろしくお願いします。

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  5.  私はフェイスブックよりもブログが好きです。ブログ記事は少し温めてからアップします。それに比べればフェイスブックやツイッターは一二の三で書いてしまいますから、少し自省の利いていない時があります。荒れた文章は自分自身を同レベルに引き下げる気がします。それに、いいね!をポチッとして「何か良いことをした」気分になることもありますが、やはり文章にしなければ話は深くならないような気がします。フェイスブックやツイッターを批判しているものではありません。事実、参加しています。もっと身構えずに言葉のキャッチボールをしたいものです。ひげ親父さんのブログに期待しています。

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