2017年4月5日水曜日

幕引きは許さない!野党共闘と市民の力で


 ここにきて「もう森友問題ばかりではないだろう」(ワイドショー出演の某評論家)とか公明党の参議院議員は「国民の皆様から頂いてる貴重な審議時間をどう使うかは各党の全くの自由ですが、本日、民進党はこの問題(森友問題)を続けて追求、真に国民の為の質疑であるか、皆様の厳正な審判を仰ぎたい」と政府与党に同調する姿勢を示している。安倍首相も籠池理事長の起訴、逮捕が確実と見たのか、公明党委員長と桜見物の余裕を見せたという。
 本当にこれで幕引きとしていいのだろうか?安倍政権はこれまでも甘利経産相のわいろ授受問題を「潔い辞任」と持ち上げ、そのまま不問に付したように数々の疑惑、不祥事を闇に葬り去った。
 そして今回の問題、(いや事件と呼ぼう。)籠池理事長一人を「しつこい奴」「嘘つき」と切り捨て幕引きを図ろうとしている。
 韓国ドラマファンの嫁はんに言わせれば「韓国やったら政権の2っや3っつ吹っ飛んでる!」と怒りを隠さない。現に同じような情勢で大統領は辞任し、逮捕された。本当に日本人は怒りを忘れた国民なんだろうか?
 一つの数字がある。現在日本の国会議員は衆参合わせて717名、その内、「日本会議」(正確には日本会議国会議員懇談会)に所属している議員は281名(Wiki調べ)、さらに安倍内閣の閣僚20人中、日本会議所属は14名、日本会議関連の神道政治連盟には19名(創価学会基盤の公明党石井国土交通大臣は別)が加盟している。何の事はない、すでに日本は極右勢力に乗っ取られているのではないか。ヨーロッパの極右勢力の台頭を他所事ながらと心配している場合ではないのである。
 
 2日付けの毎日新聞のコラム「時代の風」に作家の中島京子氏(映画化された「小さいおうち」で直木賞)が「森友問題の本質-イデオロギー教育の危険」を書いている。
 「森友学園=塚本幼稚園を支えてきたのが、戦時中の思想に帰ろうとする政治運動である事は、今やもう誰も否定しないだろう。団体名も出た。「日本会議」だ。現閣僚のほとんどが参加している政治団体だということだ。」、「私が恐ろしいのは、戦時中の思想に帰ろうとする政治運動に賛同している人たちが、日本の教育を変えようとしている事実、そのものだ」と。まさに核心をついていると思う。
 
 今回の「瑞穂の國小学院」設立の企みは日本会議の方針に従い、安倍首相の思いに応えるべく、戦前の教育勅語による軍国教育を実践する森友学園が手を挙げ、財務省や大阪府が忖度の競い合いをした結果であると思う。
 たまたま今回は、国民の財産である国有地を不透明な手法で森友学園に払い下げたことから発覚、仲間割れにより頓挫したのである。しかし、安倍政権はこの森友学園事件の間にも「共謀罪」の今国会での成立を目論んでいる。
 中島氏は更に言う。「気がつくと日本国中が森友学園みたいな学校だらけになっているのではないかと想像して、私は怖い。森友問題が重要なのは、その危険性を私たちに教える事件だったからなのだ。」と。
 
 さて気がついたらどうするか。取りあえず、小学院の設立は阻止できた。新理事長は前理事長(父親)の教育方針は見直すと言っている。今度はいよいよ忖度させた側、安倍昭恵夫人を国会に召喚し、そして、忖度を競い合った国と大阪府を引っ張り出し本当のところを白状させなければならない。

 先日の日曜日、今回の問題を最初に告発した豊中の市会議員が街頭に立ち宣伝を続けていた。その横で見事な黄色い花が咲いていた、花に詳しい人を尊敬の目で見る私だが、いろいろ調べたら「ミモザ」ではないかと思う、ミモザは別名「アカシヤ」とも云うとあった。アカシヤの花は白いとなぜか思い込んでいたのは西田佐知子の歌の所為であろうか。


1 件のコメント:

  1.  ワイドショーや週刊誌の刺激的なタイトルに洗脳されてしまうと「森友はもういい」という気分に乗せられてしまいます。大切なことは、安倍首相や自公維などが徹底して書類の公表や昭恵夫人や関係者の証人喚問に反対しているからこそ時間がかかっているということです。いつまでも森友を議論させているのは自公維です。
     念のためですが、「関係書類は廃棄したので存在しない」は真っ赤な嘘です。省庁というのは文書主義が大原則です。しかも、この種の政治的圧力がらみの事案では、公務員はいざという時に「尻尾切の生贄」にされないよう特に記録を大事にしています。だから証拠は隠されたままです。こんなことは全国の公務員の常識です。
     ただ、「森友だけではないだろう」はそのとおりです。実際、共謀罪、沖縄・辺野古、戦前教育の復活、国連核禁止条約への不参加、フクシマ避難者切捨て、働き方改悪、等々等々課題は多く、マスコミが報道していない局面でも共産党や野党は論戦し努力しています。
     ですから本当にSNSの出番だと思います。今こそオールドリベラリストが一念発起してSNSで発信すべきでしょう。そういう話をこの記事をお読みでない方々に語る必要があるでしょう。シールズ、金曜日の国会前行動、野党共闘そして森友問題など新しい出来事はほぼすべてSNSと結びついて起こっています。好むと好まざるとにかかわらずそれが事実です。ひげ親父さんの発信力に期待しています。

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