20数年来音信不通だった友人と再会した。きっかけは一昨年その友人の名前で検索したらFB(フェイスブック)でヒットし、開いてみると正に彼だった。
でもそのブログ記事は4年ほど前のものでその後更新されていなかった。その後も私の「お気に入り」に入れて、時々覗いていた処、昨年の10月に彼の息子さんの友人(今度会ってわかった事だが)が彼のFBに投稿し、彼が健在だったことがわかった。
さっそく私への連絡方法を記し、連絡を待った。そして昨年の暮れに連絡が取れ、先週土曜日に「旧友再会」となった。
彼は高校時代の友人で当時特に仲の良かった5人で社会人になってもよく遊びまわっていた。そんな彼との連絡が突然取れなくなった。理由はわからなかった。今回再開することになって事前に時々会っていた大阪3人組の二人には「本人が言うまで詮索しない」と打ち合わせていた。
当日、私たち大阪組3人(彼は滋賀県に住んでいる)が集合場所で待っているとボソッと彼が現れた。私たちが最初に発した言葉は「変わっとらんな~」だった。まるで20数年前の姿そのままタイムスリップして現れたようだった。
予約しておいたGフロントOSAKAのレストランで乾杯となったが皆の聞きたい事を察したか「長い間連絡せず、すまなんだ」と彼が口火を切ってくれたのでお互い近況を語り合うことが出来た。 となると一気に昔の仲間に戻り、私が持っていった当時の写真でさらに盛り上がった。彼の語るところによると、私たちが心配した様な入り組んだ理由があった訳でもなく、定年後の再就職の関係で滋賀県に住むことになり、生来の面倒ぐさがりもあって連絡を取らなかった、というような事だった。
仲の良かった5人組と言ったがそのうちの1人は58歳で亡くなったのだが彼に知らせようにも連絡が取れず、今回そのことを知った彼もショックだったようである。そんな事もあり、いきおい話の中心は自分の病気歴や健康問題になり、その都度「もうちょっと前向きの話をしようよ」と水を向けるのだがそこに戻ってしまう。まあそれも仕方がないかと思いグラスを傾けつつ話は2時間近く続いた。
そんな話の中で彼の奥さんが6年前に亡くなっていたこと、闘病中は彼が家事を引き受けていたことも知って驚いた。若い頃の彼は超が付く面倒ぐさがりで有名だったからである。でも今は亡くなった奥さんの言い付け、遺言を守り、老いた猫と自活生活を送っていると言った。
彼は今、大阪に住む息子さんの仕事の手伝い(実態は一人暮らしの父親のボケ防止、様子見の為、)毎週大阪に通うことを約束させられていると少し嬉しそうに言い、「定期的に会おうよ」と約束して帰っていった。年寄り四匹のオッサン達、そんなに先があるわけでもない、年に何回か寄り集まり杯を交わすのも悪くはないと微笑んで見送った。
再会の機会を与えてくれたFBに感謝!