前回のブログ更新以降、囲碁大会の準備に、手も頭も取られてしまっていたがyamashirodayoriを見ていてムラムラと食欲がわいてきた。
食欲とブログ更新と何の関係が、と思われるかも知れないが、人間ひとつの事に集中していると他の事が疎かになる様である。食欲もしかり、一人分の夕食の準備はついついレトルトやコンビニ弁当に頼ってしまうことになる。
その囲碁大会も無事終わり、周囲を見渡すと新緑である。青くみずみずしい野菜が出盛っている。yamashirodayoriにコメントしたが新鮮なえんどう豆を「緑の申し子のよう」と評したのは土井勝(優しい語り口で料理番組の草分けであった)さんである。
嫁はんが花嫁修業で「土井勝料理教室」に通っていたらしい。"らしい„という言い方は決して嫁はんが作る料理が不味い、という事ではない。美味しい方だと思う。ただ独身時代-自炊が長かった私の腕もなかなかのモノだと思っているからである。その嫁はんの嫁入り道具の一つとして持ってきたのが土井さんの名著「おふくろの味」という本である。
「おふくろの味」とある様に、土井さんのお母さんが作られた家庭料理を中心に、旬の味、おそうざいの味、などの作り方がきれいな写真入りで載っていて思わず「私も作って、食べたい!」と思わせる名著である。(この「私も作って」と思わせるところが大事なところで昨今の写真だけの料理本にはないところ。)
そしてこの本の素晴らしいところは、土井さんが書く料理や食材に関するエッセイにある。これからが旬の「そら豆」の項にこんな事が書いてある。「私は八歳で小学二年生だった。~五月の瀬戸内海の潮風はひんやりして、興奮気味の少年にはそれがむしろ心地よかった。~『まさる!行っておいで』五月の半ばになると高松の叔父から手紙が来る。何日がいいよ、という電報のような文面だったらしい。~高松の家の畑のそら豆が食べ頃になる。そら豆は“三日の旬„といわれる。~この時のそら豆の味は、母からもらった休暇の三日間だけ、少年を充分に堪能させてくれたようである。」土井さんのお母さんはごく普通の家庭の主婦、お母さんであったようだが旬の味を味わさせるため、わざわざ学校を休ませ、少年を旅立させたのである。
我が子に美味しいものを食べさせたい、この想いがある限り昨今のような子どもの虐待など起こりようもないと思うのだが、、、話は少し大層になってきた。今夜は手を抜かず、莢付のそら豆を買ってきて食べようと思う。
蛇足:今テレビで流行りの「プレバト」に出演している料理の盛り付けの
先生、土井善晴さんは土井さんの二男である。
みずみずしいそら豆美味しそうですね
返信削除JAの方に教えてもらったのすが
莢の両端を少し切り 莢ごとオーブントースターで
焼いたら おやつにいいですよと
早速してみたら 簡単で美味しかったです
夕飯の肴はそのつもりです。
返信削除空豆では夫婦喧嘩です。妻は塩茹でが好きといい私は甘く炊いたのが好きといいます。私は黒い爪(があれば)をとって(あるいは切れ口を入れて)砂糖と醤油で炊きます。皮ぐちも嫌いではありませんが、中をつるっと押し出して食べるのが大好きです。
返信削除妻は碇豆も好きですが私はそれほどでもありません。小さい頃は海水パンツの小さなポケットに入れて泳いで、帰りに食べたものですが。
それから、わこたん&ひげ親父さんのおっしゃる通り、生の空豆を莢ぐち炭火で外が黒く焦げるぐらい焼いたのを剥いて食べるのは両方ともOKです。
それにしても、空豆、高くなりましたね。