2016年3月29日火曜日

ゲスの極みはあんたや!

   少し前の話題だがタレントのベッキーが不倫騒動で活動を自粛するという事が報じられた。その不倫相手がロックバンドのシンガーでバンドの名前が「ゲスの極み乙女」だという。そんなバンドがあった事も知らなかったがその名前を聞いて驚いた。どういうつもりでそんな名前を付けたのかは知らないが本当に驚いた。そして最近の話題は「五体不満足」で有名になり今夏の参院選で自民党から立候補が噂されている乙武氏が起こしたスキャンダルについて誰かが「ゲスの極み乙武」と上手く落とした。誰が何をしようがそんなに関心があるわけではないが、こと国会議員の事となるとそうは言っておれない。国会の審議の場で携帯をいじくったり、読書をしたり、果ては、隣の席の外務大臣が答弁中に大あくびをするに至っては「私の一連の所作については弁解の余地もございません」と謝罪したが、「所作」なんていう言葉に似合わんあんたこそ「ゲスの極み松島」だ。
「あんまりゲスい事さらすな」という言い方が河内弁にある。
あくどい事をする者に対して使うが私などはベッキーなどではなく、松島議員のようなヤツ(者)に「ゲスいヤッちゃ」と使う。
 そんな言葉使いに属するのかは分からないが国会では「保育園落ちた、日本死ね!」というブログがきっかけで待機児童問題が俄かにクローズアップされ慌てた安倍内閣が緊急対策を講じたという事である。
 このショッキングなブログの言葉を聞いた時の私の感想は、世代の違いというか、肌が合わないな、という感じがした。その後、全文を読んでこれはかなり手慣れた人のブログ言葉だな、と思った。
 同じ時期、和道おっさんのブログ「今を仏教で生きる」でもこのショッキングな言葉の事を書いておられた。「その語り口の新鮮さに即座に共感した」とあり、また「言葉は汚いかも知れないが、文章の多くが短文で韻を踏むような構成で、文章にリズムがある」と感心されていた。
 この言葉の意味、受け取り方はそれぞれだろうが、安倍首相は「匿名という事で誰が書いたものか分からない以上答弁のしようがない」と冷たく言い放ち対応を誤った。私は世代の違いは感じたものの、当該の人の必死さを感じ、どこかの政党の事務方が書いたのでは(ヤジを飛ばした自民党議員達はそう思っている)等とは決して思わない。間違いなくこの言葉、声は国会を動かしたのだから。
*付録
 このブログ「日本死ね!」を茶化すつもりはないが、「ゲス」という言葉遣いに因み、このブログの言葉を河内弁で書いたらこんな風になるのでは、という事で書いてみた。
 なんやねん(何なんだよ)日本。一億総活躍社会とちゃうんかい(じゃねーのかよ)。きぃんの(昨日)見事に保育園落ちたやんけ(わ)。どないしてくれんねん(どうするんだよ)。わて(私)生活できひぃんがなころも(子供)産んで子育てして世間(社会)に出て働いて税金納めたろて言うてんのに日本はなに気にいらんちゅうねん(なにが不満なんだよ)?~略~不倫さらしててもええよって(してもいいから)に、賄賂貰いさらしてもええよってに、保育園増やしさらせ(増やせよ)、とこんな風である。怒りは十分届いたと思うので安倍ちゃん、今度の参議院選挙「用心さらせ、よっ!」である。

3 件のコメント:

  1.  少し違う角度からこの問題(保育園落ちた)を見ると、ネットというツールの影響力の大きさです。
     「新聞を読んでいたらそれでええ」という方もおられますが、現実を直視していない言い訳でしょう。

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  2.  「保育園落ちた。活躍できねーじゃないか。日本死ね!」は、日本の今までのSNSの中で、国会(政府)に一番影響力のあったコメントではないかと思います。
     平和憲法を壊されないためにも、若者だけではなく、年寄りもソーシャル・ネットワーキング・サービスを進んでやるべき時代になって来たと実感しています。

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  3.  ひげ親父さん、記事中、私のブログ記事まで紹介して頂き、恐縮しています。
     長谷やんやバラやんのコメントを敷衍すれば、いよいよわが国にも「アラブの春」が到来するベースが生まれつつあると見るのは早計でしょうか。
     私は「日本死ね!」の投稿者を独断で「ヤンママ」と想定しましたが、権力者による理不尽な仕打ちに対して、最も敏感に反応し、直ちにそれを表現する手段を持っているのが彼女たちだと推定したからです。母は強しですね!
     

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