2012年5月20日日曜日

 最近、スーパームーン(月の楕円軌道の関係で通常より大きな月が見える)とか、太陽のスーパーフレアとか天文の話題が多く、明日21日には「金環日食」が見れるとマスコミも騒いでいる。この日食については、いわゆる「日食ハンター」と呼ばれる人々がおり、世界の何処までも追いかけるという。
 嫁はんのお友達の元理科の先生は、南紀勝浦に出かけるそうだが大方、旅行業者やそれに関連する有象無象がビジネスチャンスと動いているのであろう。それにしても月食ではそんなに騒がないのに何故、太陽の変事をそんなに有難がるのか、と思わないでもない。そこで月に味方する訳ではないが旧暦の話を少し。旧暦は月の満ち欠けを基に、一月の長さを決めている。月の満ち欠けのひと巡りは29,53日が基本。これを数式で表すと、
29,53×12カ月=約354日。新暦である太陽暦の365日よりも11日短い。毎年11日、この足らずを調節するために約3年に1回、閏月を入れて調節する。それが今年、2012年には「閏3月」が入り、1年13ヵ月になっている。
 詳しく云うと新暦の4月20日が旧暦3月30日で4月21日が閏3月1日になる。今日5月20日は閏3月30日で明日5月21日が旧暦4月1日となる。
 閏については私はまだ勉強中で長くなるのでサワリだけを紹介したが、全ては季節(農耕作業の基準)を暦に合わせるための手段であった、という点から考えれば農耕に必要なのは太陽の恵み、であったはず、太陽暦の方が適しているとも云えるが、ややこしい話は別にして、多くの国民が農作業から離れてしまった現代においては、さほど必要無いのかもしれない。
 日食網膜症などという恐ろしい障りのある太陽よりも、晩春の朧の月をグラス片手に眺めてみては如何か。

2012年5月5日土曜日

 年寄りの昔がたりと聞き流してほしい。その昔、メーデーのデモの後は、ナンバのキリン会館のビアガーデン、総評解散後は、西梅田のニュートーキョーのビアホール(解散場所の関係である)で打ち上げ、というのが定番だった。昼間からジョッキで乾杯!という事が当たり前の世の中だった。メーデーの準備に何日もかけ、デコレーション作りに徹夜もした。それだけに終了後は打ち上げの意味もあり大いに盛り上がったものだった。
 なにも参加者だけがそうだった訳でなく、その日の夕方のテレビはメーデーの様子がトップニュースだった。
今はどうか?メーデー全体の様子はよく知らないが、我が昔の職域でいえば、参加者も現役組の若者は少なく(今は年休を取って参加という事情もあり)我ら退職者が主役になっている様である。
 方や世界はどうか?経済危機の欧州や、怒れる99%のニューヨーク市民も参加してメーデー発祥の国のメンツを保っている。
 今の日本がそうではないとは言わないが、すくなくとも、開催日をずらしたりしているようではMAY DAYの名に値しないことは間違いないと思う。
 いずれは昔のクリスマスのドンチャン騒ぎのような季節の風物詩になり下がってしまうのではと、年寄り四人が、小ぢんまりしたビアスタンドで乾杯した。