
嫁はんのお友達の元理科の先生は、南紀勝浦に出かけるそうだが大方、旅行業者やそれに関連する有象無象がビジネスチャンスと動いているのであろう。それにしても月食ではそんなに騒がないのに何故、太陽の変事をそんなに有難がるのか、と思わないでもない。そこで月に味方する訳ではないが旧暦の話を少し。旧暦は月の満ち欠けを基に、一月の長さを決めている。月の満ち欠けのひと巡りは29,53日が基本。これを数式で表すと、
29,53×12カ月=約354日。新暦である太陽暦の365日よりも11日短い。毎年11日、この足らずを調節するために約3年に1回、閏月を入れて調節する。それが今年、2012年には「閏3月」が入り、1年13ヵ月になっている。
詳しく云うと新暦の4月20日が旧暦3月30日で4月21日が閏3月1日になる。今日5月20日は閏3月30日で明日5月21日が旧暦4月1日となる。
閏については私はまだ勉強中で長くなるのでサワリだけを紹介したが、全ては季節(農耕作業の基準)を暦に合わせるための手段であった、という点から考えれば農耕に必要なのは太陽の恵み、であったはず、太陽暦の方が適しているとも云えるが、ややこしい話は別にして、多くの国民が農作業から離れてしまった現代においては、さほど必要無いのかもしれない。
日食網膜症などという恐ろしい障りのある太陽よりも、晩春の朧の月をグラス片手に眺めてみては如何か。