思いもしない事が突然に、、。
兄(4人兄弟の長男)が突然に、本当に突然に亡くなった。
1月末に入院し、2月13日に亡くなったのだが、姉から「兄ちゃんが入院しており容体はあまり良くないわ」という電話があったのが13日の昼前だった。
明日にも見舞いに行く、と伝えたのは15日に会議の予定があったためで、今日、明日などという切迫した感じは無かったからである。それが夕方には危篤という知らせがあり急いで家を出たが間に合わなかった。
突然という以外の言葉が見当たらない程の事態で正直いまだに信じられない思いでもある。
入院後、通常の検査もあったようだし「急に皆が見舞いに駆け付けても」と思った家族の判断を責めることは出来ない。本当に思いもしないことが突然起こったんだと諦めるしかない。
亡くなった長兄が81歳、3歳ずつ違いで姉、兄、そして私が72歳である。それぞれ持病もあり、世間一般には早すぎるという齢ではないが、それでも、百歳時代の到来とも云われる世の中ではないか、「何でや!」と恨み言のように思ってしまう自分がいる。
父、母が亡くなった後は兄弟4人がそれぞれの家族と共に毎年のお盆と正月には少ない時でも10数人、多い時は24人もの兄弟、従妹家族が集まり楽しく過ごしてきた。その中心は兄だった。
通夜の時、私を除いて兄弟たちはいったん帰宅したのだが、甥っ子、姪っ子が10数人残り昔の家族写真を見て「これ誰?」などと兄の思い出話をしてくれた。
甥、姪といってもみんな4~50代になり、つい最近お祖母ちゃんになった姪もいる。
時折笑い声も聞こえるそんな通夜の席で私は確実に老人になったことを感じた。兄の死がそう思わせているのだろう。
しかし、これからは兄が繋いでくれた兄弟会を彼等が立派に繋いでいってくれるだろうという期待が寂しさを払いのけてくれている。